あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
■三代目円歌(歌奴)
私が二十歳の時、当時三遊亭円歌は三遊亭歌奴で、
真打ちになったばかり・・初めて映画の端役をもらった
と喜んでいた。
石川県内どさ回りの一座に、歌奴がいた。
私はアルバイトで一座に加わり、公演先の体育館で
幔幕を張ったり、ゴザを敷いたり雑事をして、約2週間
一座に加わって歩いた。
夜の出し物がすべて終り、長火鉢の上座の座長を
囲んで団員がくつろいでいる時、歌奴の”艶笑落語”
が始まる。
「山のあなあな」で皆を笑わせ、「お風呂の中でおならを
したら、おならは前と後ろに生き別れ、ブクブクぱっちん」
その時のなごやいだ雰囲気、今も鮮明に記憶している。
1988 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び
「落語/三遊亭円歌・やかん工事中」
2019年に四代目を襲名した「三遊亭円歌」の落語
「やかん工事」は、ことば遊びのオンパレード・・
以下はその一部です。
♪「カルロスゴーンです。レバノンの陸上選手です・・
種目は”高跳び”です」
師匠といえば”山のあなあな”・・体は143㌢と小さい
師匠でした。
旅行に行ったとき、気持ちのいい温泉でした。
「川の流れみたいで、お前たち入ってこい、、」
行ってみたら足湯でした。足湯に肩まで40分・・
尊敬します。
明るく人気のある師匠でした。
師匠が一番好きなのは”外車”、二番目が”芸者”
でした。
よく言っていました・・
「外車と芸者には、しょっちゅう乗っかってな、、」
今の女将さん「令子」婦人は、伊豆の芸者さんです。
亡くなった先の女将さん「和子」婦人は駒込の芸者さん。
3年前新しい元号が発表された時は、鳥肌が立ったんです。
令子婦人の令、和子婦人の和だったから・・
すごいと思いました。
令子婦人は「私の方が上なのよ」と喜んでおられました。
明るくて無邪気な師匠でしたね・・85歳まで生きました。
80過ぎても虫歯なんか1本もなかったです・・
全部入れ歯でした。
酔っ払って唄っていました・・
「あなたがいれば~、私はさし歯~」
かみさんが子どもたちに「勉強せい、勉強せい」と言うが、
俺とお前でつくった子どもだ・・知れとるぞ~
そうね、お父さんに似て漢字を知らないのよね~
熱海のことを「ねっかい」、伊豆を「いまめ」、赤十字を
「あかじゅうじ」と言い、旗という字が書けないのよね。
いいじゃないか、旗くらい書けなくても・・
誰かに迷惑をかけたか? ハタ迷惑というが、
漢字漢字と言うな・・中国人じゃないんだから。
じゃお前に聞いていいかい、”薔薇”という漢字が書ける
か? 書けないだろう・・俺も書けない・・何か困ること
ある?
”葡萄”という漢字書ける? 農協にいる人も書けないよ!
”憂鬱”という漢字書けるか? あの字を見ているだけで
ゆううつになるよ・・
俺は自慢じゃないが、いまだに”芋”という字と”竿”と
いう字の区別がつかない・・お前は、芋と竿の区別つくのか?
長い方が竿・・半分正解じゃ、、