1986 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「炭水化物制限ダイエットの是非」
最近、糖質や炭水化物を制限するダイエットが大流行。
減量のために、糖質や炭水化物を摂らないと、短期間に
かなり体重が落ちる・・それが流行る理由の一つです。
我流で糖質制限ダイエットを行っている人に、大きく2つ
の傾向が見られます。
1つは減量を意識しすぎて、糖質だけでなく食事の量全体
を減らし、摂取カロリーを極端に減らしてしまうケース。
もう1つは、糖質以外なら何でも食べてもよいと、
逆にタンパク質や脂質を摂りすぎて、カロリーオーバーに
なるケース。
炭水化物を減らすと同時に、体内から水分も抜けていくの
で、ダイエットが成功したように見えるが、本当に減らし
たい体脂肪が減るわけではない。
食事制限で糖質を減らすだけでは脂肪は燃えず、体脂肪は
減ってくれません。脂肪を燃やすには糖質が必要なのです。
日頃運動している人やスポーツ選手にとって、糖質は運動
するための重要なエネルギー源になります。
ダイエットで、糖質や炭水化物を極端に制限すると、
集中力・持久力に影響し、怪我や疲労の原因になります。
1日に必要なエネルギー量を、炭水化物から約60%、
たんぱく質から約15%、脂質から20~25%の割合で
摂取するのが理想です。
主食のご飯やパン以外の食材にも、糖質・炭水化物が含ま
れています。しかし、ご飯の代わりを他の食品で 補おう
としても、1日に必要な炭水化物を補うことはできません。