1976 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「外来種の黄色い小花がやたら目立つ路肩」
車で郊外を走っていると、路肩に鮮やかな黄色い小花が
沢山咲き並び、群生しているのがやたら目に入る。
外来種の「セイタカアワダチソウ」です。
秋を象徴するススキが、いつのまにか姿を消して、代わり
に右を見ても左を見ても、鮮やかな黄色い小花の外来種が
生息域を拡大している。
気づいたら、在来植物のススキの生息域はどこへやら、
ススキの穂がなびく古き良き日本の原風景が失われて
しまっている。
・三年前、ススキで埋め尽くされていた犀川の河川敷
・現在、同じ場所の河川敷です
セイタカアワダチソウはブタクサとよく間違えられる。
セイタカアワダチソウの小花はブタクサより鮮やか。
風で花粉を運ぶブタクサは、花粉症になると嫌われる。
一方のセイタカアワダチソウは、昆虫に花粉を運んで
もらう種で、花粉症の心配はない。
ブタクサ
ブタクサの葉はギザギザして、ひらひらしている。
一方のセイタカは、笹の葉に似てスッととがっている。
茎は直立し、高さは2㍍近くになる。
根からは、周囲の在来植物の成長を妨げる物質を出し、
生育を阻害して、勢力の拡大を図る。
道路脇、土手、空地、河川敷など、従来ススキが生育して
いたところで猛烈に繁殖している。
先日、能登島ゴルフ場でプレーしたときは、見かけなかっ
た。山あいに入って、人の出入りの少ない開けたところで
は、今のところ侵食が見られないようです。
10月から11月の花が咲く頃に、根から抜き取って刈り
取ると、種子の飛散による拡大を抑制できるのですが・・