■喜田寛先生急逝
日創研の「話道塾」で喜田寛先生の教えを
受けた私。その後現在まで25年間、懇意に
していただき、何度かゴルフにもお誘いただいた。
先月30日、突然、先生の虚報が届いた。
前日までお元気にスケジュールをこなして
おられた先生が、まさかお亡くなりになるとは・・
・喜田寛先生のプロフィール
1945年生まれ。
話し方を通して生き方を問う「話道」の創設者。
また、元気の出る言葉をアートする書道家として
世界各地で個展を開く。
1974 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生「死は突然やってくる」
全国で猛威を振るう新型コロナウイルス。
感染のリスクがあるため、家族の看取りが許されない
まま最後を迎える”孤独な死”が頻発している。
家族は心の準備もないまま、急に逝ってしまった大切な
人の死を、受け入れられずにいる。
「せめてガラス越しにでも、お骨になる前にひと目合わせ
てほしかった」「最後のお別れをしたい」と、いくら嘆願
しても取り合ってもらえない」
コロナ禍における臨終のあり方に疑問を感じるのは、
私だけでしょうか?
より良い死を迎えるために大切なこととは何か?
間際の患者が、何を大切に思っているのか?
患者の思いをどう生かしていくのか?
こうした切実な問題に、医療は目を向けなければならい。
苦しみに満ちた死を迎えさせてはいけないのです。
安らかな死を迎えさせるのが、医師に課せられた大切な
役割ではないでしょうか・・
定年を迎え、妻とゆっくり温泉にでも行こうと思っていた。
”その矢先に”コロナで逝ってしまった・・
「○○の矢先に」と、悔しがるケースが多いのです。
表に”生”と書かれている一枚の紙が、風が吹いてフッと
裏返ると、そこに”死”が書かれている。
いつ突然死が訪れるか分からない。私達は、背中に死を
背負って生きていることを、忘れてはならないのです。