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2021年11月 アーカイブ

2021年11月06日

芳村思風/変わらなくていい、成長すればいい

1972 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生/芳村思風
「変わらなくていい、成長すればいい」

現代日本を代表する哲学者・芳村思風先生が、
自らに問いかける言葉です。

人間誰にも、長所と短所が必ず半分ずつあります。
完璧な人間などいない。短所のない人間もいない。
どんな人でも長く付き合えば、必ず気に入らないところが
目についてきます。

短所や欠点はなくならないし、なくさなくてもいい。
短所があるから謙虚になれる。ムリに性格を変えなくても
いい。変わらないし、変える必要もない。

自分にも短所があることを自覚し、短所があまり出てこな
いよう努力する・・この努力が相手に対する”愛”になる。
変わらなくてもいい・・変えなくてもいい。

「変わろう」「変わらなければならない」という思いが
強いストレスになる。変わらなくてもいい。成長すれば
いいのだから・・成長するとは、変化すること。

「変わらなければいけない」という思いの裏には、
「今の自分が嫌い」「今の自分ではダメ」「このままでは
ダメ」という思いがある。

短所や欠点があって当たり前。受け入れる・許す・認める。
「こうあらねばならない」が自分を苦しめる。
他人と比べる必要などない。

「そのままでいい」ということは、何もしなくてもいいと
いうことではない。短所があってもいいということ。
短所のある自分を認めることです。

短所はできるだけ出さないようにし、長所を伸ばす努力を
する。まず、今の自分を認めることからすべてが始まる。
故に、ことさら他人の短所を責めたりはせず、許す寛容さ
が必要なのです。


                                                芳村思風語録より

2021年11月09日

死は突然やってくる

■喜田寛先生急逝

日創研の「話道塾」で喜田寛先生の教えを
受けた私。その後現在まで25年間、懇意に
していただき、何度かゴルフにもお誘いただいた。

先月30日、突然、先生の虚報が届いた。
前日までお元気にスケジュールをこなして
おられた先生が、まさかお亡くなりになるとは・・

・喜田寛先生のプロフィール
1945年生まれ。
話し方を通して生き方を問う「話道」の創設者。
また、元気の出る言葉をアートする書道家として
世界各地で個展を開く。
                                     

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1974 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生「死は突然やってくる」

全国で猛威を振るう新型コロナウイルス。
感染のリスクがあるため、家族の看取りが許されない
まま最後を迎える”孤独な死”が頻発している。

家族は心の準備もないまま、急に逝ってしまった大切な
人の死を、受け入れられずにいる。

「せめてガラス越しにでも、お骨になる前にひと目合わせ
てほしかった」「最後のお別れをしたい」と、いくら嘆願
しても取り合ってもらえない」
コロナ禍における臨終のあり方に疑問を感じるのは、
私だけでしょうか?

より良い死を迎えるために大切なこととは何か?  
間際の患者が、何を大切に思っているのか? 
患者の思いをどう生かしていくのか?

こうした切実な問題に、医療は目を向けなければならい。
苦しみに満ちた死を迎えさせてはいけないのです。
安らかな死を迎えさせるのが、医師に課せられた大切な
役割ではないでしょうか・・

定年を迎え、妻とゆっくり温泉にでも行こうと思っていた。
”その矢先に”コロナで逝ってしまった・・
○○の矢先に」と、悔しがるケースが多いのです。

表に””と書かれている一枚の紙が、風が吹いてフッと
裏返ると、そこに””が書かれている。
いつ突然死が訪れるか分からない。私達は、背中に死を
背負って生きていることを、忘れてはならないのです。

2021年11月17日

家族の接触を断ち切ってしまうコロナ

1975 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生
「家族の接触を断ち切ってしまうコロナ」

私達は「どう生きればよいのか」は考えるが、
「どう死ぬのがよいのか」は考えようとしない。
やがてこの世を去らねばならないことを考えて、
生きていかなければならないのです。

冷酷にも、家族の接触を断ち切ってしまうコロナ・・
心の準備をする間もなく、短い闘病で亡くなってしまう。
家族は死に目に会うことも許されず、お骨になって帰って
くる・・これほど辛く、悲しいことはない。

家族の一人が急に発病して病院に運び込まれ、どんどん
死に近づいていく。家族が患者に寄り添い、顔を寄せ、
手を握り、声をかけることで患者は安心し和らぐのです。

ところが、家族は病室に入ることを禁じられ、患者に
寄り添うことを封じられたのでは、患者にも家族にも、
これ以上の不幸はありません。

家族が患者と最後のお別れが出来たかどうかで、
家族の残りの人生に大きな影を及ぼすのです。

260床ある金沢の中堅S病院では、医師・看護師・栄養
士・リハビリス介護タッフなど、各分野の専門スタッフが
チームを組んで、1人ひとりの患者に寄り添い、医療看護
ケアを行っている。

また、病院では患者に会えず、不安を抱える家族のために、
タブレットを通して面会、患者と家族が言葉を交わすのを
手伝うなど、患者と家族両方のケアに力を入れている。

あるがままに生き、一人の人間として尊厳ある最後を迎え
たいと願う患者。そして最後を看取り、お別れしたいと
願う家族に、病院はどう向き合おうとしているのか・・

誰もが納得のいく終わり方ができるわけではない。
それでも人は、自分の命を最後の瞬間まで輝かせたい
願っているのです。

2021年11月20日

外来種の黄色い小花がやたら目立つ路肩

1976 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「外来種の黄色い小花がやたら目立つ路肩」

車で郊外を走っていると、路肩に鮮やかな黄色い小花が
沢山咲き並び、群生しているの
がやたら目に入る。

           
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外来種の「セイタカアワダチソウ」です。
秋を象徴するススキが、いつのまにか姿を消して、代わり
に右を見ても左を見ても、鮮やかな黄色い小花の外来種が
生息域を拡大している。

気づいたら、在来植物のススキの生息域はどこへ
やら、
ススキの穂がなびく古き良き日本の原風景が失われて
しまっている。
三年前、ススキで埋め尽くされていた犀川の河川敷
        
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・現在、同じ場所の河川敷です 
             
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セイタカアワダチソウはブタクサとよく間違えられる。
セイタカアワダチソウの小花はブタクサより鮮やか。

風で花粉を運ぶブタクサは、花粉症になると嫌われる。
一方のセイタカアワダチソウは、昆虫に花粉を運んで
もらう種で、花粉症の心配はない。

     
butaku_2 ブタクサ

ブタクサの葉はギザギザして、ひらひらしている。
一方のセイタカは、笹の葉に似てスッととがっている。
茎は直立し、高さは2㍍近くになる。

根からは、周囲の在来植物の成長を妨げる物質を出し、
生育を阻害して、勢力の拡大を図る。
道路脇、土手、空地、河川敷など、従来ススキが生育して
いたところで猛烈に繁殖している。

先日、能登島ゴルフ場でプレーしたときは、
見かけなかっ
た。山あいに入って、人の出入りの少ない開けたところで
は、今のところ侵食が見られないようです。

10月から11月の花が咲く頃に、根から抜き取って刈り
取ると、種子の飛散による拡大を抑制できるのですが・・

2021年11月25日

高齢者の運転免許返納

1977 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「高齢者の運転免許返納」

10月に74歳の誕生日を迎えた妻。昨年春脳出血で
3ケ月間入院した。その後のリハビリで、発病前の状態
まで回復したが、本人の希望で自家用車を手放し、
自動車免許証を返納することにした。

相次ぐ高齢者の重大交通事故を受け、
1998年から運転免許証の返納制度が始まった。
2020年の全国の免許保有者数は8198万人。
うち75歳以上は590万人・・
3年後の24年には、760万人になると予測される。

免許を持つ10万人に対する死亡件数では、
75歳以上は5・6件と、75歳未満の2・1倍になり、
高齢者対策が急務となっている。

返納者数は、池袋暴走事故が発生した19年4月以降急増。
同年の返納者は前年比18万人増で、過去最多の60万人
に達した。翌20年はコロナの影響で55万人と減少した
が、今後増えていくだろう。

現在の我が家・・妻が外出する時、スーパーへ買い物に
出かける時や美容院に行く時は、私と一緒に車で出かける
ようにしているが、車がないと毎日の買い物が不便になり、
大変困ることになるのです。

東京都の返納率は7・6%、石川県は4・5%。公共交通
機関が不十分な地方に住む高齢者は、免許証が手放せない。
車がなくても生活できるインフラの整備が急がれるのです。


                                                            中日新聞

2021年11月27日

新型コロナ・ブレークスルーの懸念

1978 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「新型コロナ・ブレークスルーの懸念」

新型コロナウイルスのワクチンは、ウイルスの変異とは
無関係に、免疫の攻撃能力がは接種から時間が経つと、
少しずつ減少していく。

更に困ったことに変異ウイルスの中には、ワクチンで得た
免疫をかいくぐるものが出てくる・・世界で猛威を振るう
感染力の強いデルタ型がその一つだ。

ウイルスの驚異を高波に例えると、ワクチンによって得ら
れた免疫は、町を守る防波堤だ。
完成したばかりの防波堤は、大半の高波から町を守るが、
たまに防波堤を越えてくる波がある。

これがワクチン接種後の感染「ブレークスルー感染」に
あたる。
時間経過とともに防波堤の上部が削れてきて、波が防波堤
を越える頻度が高まる。防波堤の高さが変わらなくても、
天候の変化で海が荒れれば同様だ。

前者は時間経過による免疫の弱まり、後者は新たな変異
ウイルスの出現に相当する。
現在、変異ウイルスは1400種近く確認されている。

うち、どれがワクチン開発に必要か、開発が急がれる。
ウイルスを見極める国際間の情報開示が必要になり、
各国協調した取り組みが欠かせない。



                                                            日経新聞

2021年11月30日

変異株・オミクロン株

■新型コロナウイルス変異株

アルファ(英国)
  
・約1.5倍の感染力 ・重症化リスク増

ベーター(南アフリカ)     ・感染力高い

カンマ(ブラジル)           ・感染力高い

デルタ(インド)
   ・約2倍の感染力      ・ワクチン効果減

オミクロン(アフリカ南部)
   ・感染力高く、ワクチン効果減の恐れ



1979 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
変異株・オミクロン株」

南アは11月24日、世界保険機関に新変異株の発生を
報告。29日までに、南アフリカや欧州各国など17か国

で感染の事例が報告された。
新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の情報が
世界を駆け巡ると、各国は即座に渡航制限に動いた。

IMG_3535 

                                                           日経新聞

ワクチン接種の遅れが問われるアフリカが、変異株発生の
ゆりかごになっている。猛威をふるったデルタ型よりも
感染力が高く 、ワクチン効果を低下させる可能性がある。
日本に蔓延するのも時間の問題だろう・・

隔離中で接点のない二人、マスクを着けずにドアを開けた
際、部屋の空気が廊下に広がって、向かいの部屋の隔離者
に伝染したと、当局が公表している。
私たちも、マスク着用、三密回避、換気を心がける、などを
引き続き徹底していくしかない


日本政府は29日、新たな変異株オミクロンの世界への
感染拡大を受け、水際対策の方針を緩和から引き締めに
転じた。
11月8日から、留学生やビジネスマンを対象 にした外国
人の新規入国を解禁していたのを改め、30日から全世界から
の外国人の新規入国を禁止し、当面年末まで継続すると
発表した。
帰国する日本人はすべて、ワクチン接種者を含め14日間
の自宅などでの待機を義務付ける。

毎年海外に出かけ、トレッキングやスキューバーダイビン
グを楽しんでいた私・・来年もこうした楽しみは期待出来
ないでしょう。

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