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芳村思風/長所半分、短所半分

1971 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生
「芳村思風/長所半分、短所半分」

現代日本を代表する哲学者・芳村思風先生が、
自らに問いかける言葉です。

人間誰にも、長所と短所が必ず半分ずつあります。
完璧な人間などいません。短所のない人間もいません。
どんな人でも長く付き合えば、必ず気に入らないところが
目についてきます。

光には影、善には悪、表には裏というように、何ごとにも
二つの側面があります。
どんな人にも、嫌なところや短所が必ずあるのです。
自分にも短所があります。故にことさら他人の短所を責め
たりはせず、”許す”寛容さが求められるのす。

長所が特出すれば、短所は人間味・愛嬌になる。
相手の良いところや長所を見つけるようにします。
短所は責めない。短所を許す心・・お互いに許し合うこと
です。
短所のない人間はいない。故に短所をなくそうとはしない。
短所があって当然、人間は短所があるから謙虚になれる。

一方、神さま仏さまは”完璧”です。短所があるなら
神さま仏さまではなくなります・・神さま仏さまは完全
なのです。
短所をなくそうとするのは「ひとでなし」になる・・

完璧な人間を目指す必要はないのです。人間らしい人間
とは、自らも短所があることを自覚し、できるだけそれを
表に出さないよう努力する・・その行為が”愛”になる。

人間は不完全な存在だから、やることは不完全です。
失敗してもいい・・恥をかいてもいい。
最初からすべてを完璧にできることなど、ありえないので
す。
長所も短所も欠点も、すべて活かすことで人間味が増すの
です。

                                                  芳村思風語録より

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