■契約延長交渉はどうなる
2年後の2023年オフにフリーエージェントを
取得する大谷。エンゼルスとの契約も23年に
切れる。
他球団に移籍した時の影響が大きいだけに、
大谷を手放したくないエンゼルスは、
その前に契約延長交渉を行うか、注目される。
1969 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「大谷翔平9勝達成は、打者を幻惑する6種類の球」
今季、重さと大きさが異なる6種類のボールを使って練習
した大谷翔平。
まずフェンスを背にし、公式球の14倍の2㌔の球を体幹
を使って後方に投げる。
その後450g225g150g、そして公式球より軽い
100gと、重さを変えながら繰り替えし壁に当て、練習
する。
重さの違いを自覚しながら投げることで、漫然と投じる
ことを防ぎ、体幹から肩、肘、指先と正しい順序で効率
よく腕を振り、感覚を研ぎ澄ませる効果がある。
地道な取り組みが、制球の向上となって表れた。
前半は計67回で35四球と不安定だった制球が、
後半は63回で9四球まで激減した。
更に、大谷の投球動作やリリースポイントが一貫している
ため、ギリギリまで球種を判別できず、ストライクゾーン
のカットボールやスライダーを捉えきれないシーンが目立
った。
速球とスプリットを軸に牛耳っていた2018年は、
「 分かっていても打てない 」だったが、
今年は、そもそも何を投げてくるか分かりづらい。
力強く、かつ幻惑する投球に進化したと分析。
その結果、投手として本格復帰した今年、チームトップ
の9勝挙げた。尻上がりに残した好成績の影に、
大谷選手の試行錯誤の努力があったのです。
読売新聞