1966 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「日頃不満の強い人は 偽情報に弱い」
若い世代を中心に、新型コロナウイルスのワクチン摂取を
ためらう動きが続いている。
一因は、SNSなどで拡散されている様々なデマだ。
容易にデマと見破れるものもある一方で、出産や健康に
関わるものは真偽の判断が難しく、不安に陥りやすい。
デマにだまされずワクチン接種を推進するには、情報を
正しく見極めることが大切になってくる。
日頃、自分の生活やマスメディアへの不満が強い人ほど
偽情報を信じやすいことが、国際大の研究チームの調査で
明らかになった。
新型コロナやワクチンを巡る心ないデマの拡散は、
こうした人たちの心理や考えが影響している。
2020年9月、研究チームは6千人の男女にアンケート
を実施した。
出回っている20項目の”偽情報”について聞いた結果、
約半数が偽情報を知っていて、誤りと見抜けなかった人は
56%だった。
「人生・人間関係・収入」など、不満の度合いを7段階に
分けて尋ねたところ、不満の度合いの強い人ほど”偽情報”
を判断できる確率が低かった。
また、マスメディアへの不満が強い人は、その傾向がより
顕著に出た。
客観的事実と、偽情報発信者を区別して理解することが
苦手な人、ツイッター情報への信頼度が高い人、ネットの
利用歴の浅い人・・
何れも、偽情報を信じてしまう傾向が見られた。