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イスラエルに見るパンデミック後の”未来”

1954 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「イスラエルに見るパンデミック後の”未来”」

新型コロナウイルスのワクチン接種が、世界で最も迅速に
普及したイスラエル。3月には都市封鎖・ロックダウンが
解除され、イスラエル国民はパーティに興じたりした。

4月には、マスク姿を街で見かけることは珍しくなった。
6月の時点で誰もマスクを必要としなくなってから2ケ月。

ワクチン接種が先行するイスラエルから、誰もが知りたい
であろう、パンデミック(世界的大流行)後の”未来”を
垣間見ることができるのです。

『なぜマスクが必要なの・・コロナは終息したのよ』
近所の雑貨屋のおばさんはくすくす笑って、
売れ残っていたマスクを奥から出してきた。

それから1ヶ月、2回のワクチン接種を終えたイスラエル
に”インド型”
の初期発症例が話題になった。
イスラエルの街中はマスク姿であふれ、感染者が急増した。

6月中旬には感染者ゼロの日もあったのに、8月9日から
の1週間は毎日6千人超え・・この6ケ月で最多となった。

どの国よりも速く摂取を終えたイスラエル・・数カ月間は
終息した後の希望に満ちていたが、現在出てくる情報は、
気がかりなことばかり。

以前は、英国型に対して94%の有効性があるとしていた
が、現在主流となるインド型に対しては、有効性は64%
と下方修正された。

新規デルタ型感染が増えるにつれ、入院患者も急増。
ワクチン未接種の人は、摂取した人に比べ、重症化率は
6倍になることがわかった。

高齢者の1回目の接種が始まった昨年12月から、
1年半を経過した今、ワクチン接種の効果が、高齢になる
ほど急速に弱まっていることが分かって
きた。

イスラエル政府は、このまま感染者が増え続けるなら、
9月上旬には、高度な医療措置を必要とする患者数が
2倍を超え、医療崩壊すると警告。

イスラエル政府は迫り来る苦難を緩和するため、60歳
以上の国民に、ファイザー製ワクチンの”3回目接種”を
8月1日から開始。13日からは、対象者を50歳以上に
拡大した。
現在、イスラエルから学べることは、「
コロナは終息して
いない」ということに尽きる。  この春から夏にかけては、
小休止にすぎなかった。次は冬がやってくる・・ 



                                   日経新聞・エルサレム特派委員

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