1952 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢市民の寿しの消費は全国1位」
金沢市は総務省の2018~20年、全国56都市の品目
別支出金額ランキングで、「すし」「ケーキ」「チョコレー
ト」の消費がトップで・・特出している。
衣では加賀友禅、食は加賀料理、加賀藩以来茶の湯文化に
不可欠な、和生菓子の老舗が多いことなど、古くからの
習慣や伝統、調理技術を大切にしながら、今様に進化させ
てきた。
寿しの消費1位の金沢市は2万円を超え、全国平均を
5割も上回っている。グルメ回転すしの貢献が大きく、
地元資本のもりもり寿し、まいもん寿司、すし食いねぇは
「グルメ回転すし御三家」と呼ばれている。
甘エビやブリなど朝とれの地魚を店でさばき、鮮度で勝負
する。一皿500円を超える商品もあり、康価を売り物に
する全国系のチェーン店とは一線を画している。
地元企業には、1974年回転寿しコンベヤーを最初に
開発した、世界のトップシェアの石野製作所があり、
その後「自動皿洗浄機」「自動寿しにぎり機」などを世界
に送り出している。
ユニークな回転寿し文化が育まれる金沢は、市民が鮮度の
高い旬の魚を親しむ環境にあり、市内には全国でも珍しい
魚市場が3つもある。
北陸最大の水揚げがある「かなざわ総合市場」、全国の魚
が集まる「金沢中央卸売市場」、そして市民の台所で観光
名所の「近江町市場」です。
日経新聞