« 食と健康 「賞味期限と消費期限」 | メイン | ことば遊び 「寿限無」 »

休業要請に対する線引の悩ましさ

1931 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「休業要請に対する線引の悩ましさ」

コロナ禍の3回目の緊急事態宣言で、東京都は
「高級ブランドはぜいたく品なので、売り場の休業に
   協力してほしい」と百貨店に要請した。

どこまでが生活必需品なのか、ぜいたく品との区分に、
戸惑いと混乱があったという。

1989年に消費税が導入されるまでの約50年間、
ぜいたく品に物品税が課せられていたが、贅沢品
の区分・線引に
悩まされた

「コーヒーと紅茶」「ゴルフ用具とテニス用具」「扇風機
と電気こたつ」・・いずれも前者は課税、後者が非課税。
奇妙な区分である。

”ぜいたく”に対する感覚は時とともに移ろい、豊かに
なれば価値観も変化していく。どこまでがぜいたく品か
と、論争が絶えなかった・・一律に線を引くのは難しいの
です。 
                                              読売「編集手帳」

政府は、4月25日から5月の連休を挟んで5月11日
まで、東京・大阪・京都・兵庫の4都府県に緊急事態宣言
を発令したが、その後5月31日まで宣言が再延長される
ことになった。

延長に際し、政府は映画館に対する休業要請を、「午後
9時までの営業」に見直した。
が、東京都は独自に「休業延長を維持する」ことにした。

劇場や演芸場が有観客で営業再開する中、なぜ映画館は
ダメなのか?映画館には休業要請するのに、劇場に時短
営業が認められたのはなぜ??

では、劇場と映画館は何が違うのか?
「無観客開催」の範ちゅうにある劇場は、国からの協力金
が得られないのに対し、休業要請の対象にある映画館は
協力金 (1000㎡あたり20万円)が支払われる。

その後、都議会、都民、そして吉永小百合さんなどから、
緩和を望む声が上がり、東京都は6月1日から午後9時
までの時短要請に変更した。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2583

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「食と健康 「賞味期限と消費期限」」です。

次の投稿は「ことば遊び 「寿限無」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36