1927 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康 「心 眼」
これは実話です。
5歳の時、交通事故で失明した子ども・・両親の顔も、
空の色も思い出せないまま、松葉杖に頼る生活で大人に
なった。
結婚して、二人の子どもに恵まれ、幸せな日々を過ごして
いたある日、眼科の先生から・・
「手術をすれば目が見えるようになるが、成功率は50%。
しかし、失敗したら後遺症が残る恐れがあります」
悩んだ末に手術をした・・そして成功した。
盲人だった男性の視力が0.1に回復。目に入るもの全て
見えるようになった。そして感動の日々が続いた。
妻の顔、初めて見る2人の子ども、空の青さ、目に入る
景色・・全てに感動の日々。
しばらくして、大きな問題に直面した。
30年も暗闇の世界にいて、見たものを判断する脳細胞
機能が退化していたのです。
健常者が見て、当たり前にできることが処理できない。
ストレスと疲労が溜まり、日常生活に支障をきたすように
なった。
ある日、目をつむって家の中を歩いてみた・・
口笛を吹くと、音が反射して、周りの家具や壁の位置が
分かるのです・・目が見えなかった時、普通にやっていた
ことなのです。
それからは、目で見て判断する視覚に”心眼”を加えること
で、ストレスから解放され、快適に生活できるようになった。