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仏教、教えの根底にあるもの

1924 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「仏教、教えの根底にあるもの」

仏教の元になるものは、紀元前から中東で流布していた
すべての物は元となる本体から流出して、更に最後には
   吸収合併する」という物事に対する考え方です。

これを仏陀が受け止め、体系化して発展させたのが仏教
です。
ユーラシア大陸の東西を結ぶシルクロードを通って、仏教
の他、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などが中国 に
伝わった。
この仏教の根底思想を”海”にたとえると・・
太平洋や大西洋といった大きな海には、たくさんの川が
流れ込んでいて、その大海の一滴には無数の河川の味が
包含されています。

私たちの”いのち”とは、この大海、即ち無限の宇宙の生命
の中からいただいた一滴であり、それが”体”という入れ
物の中で、100年近く生かされる。

やがて寿命がきて”体”という入れ物がなくなると、仏教
では”いのち”は再びもとの大海、即ち宇宙の生命に戻り、
再吸収されていく・・と教えます。

人間は100年近く生きているが、それは一過性なもので、
輪廻転生、すなわち亡くなったら必ずまた生まれ変わると
いう、永遠の循環の中にあると考えるのです。

ですから仏教においては、死ぬということは決して悲しい
ことではなく、再び再生するという考えが、教えの根底に
あるのです。

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