1917 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康
「大乗仏教の教え/般若心経・不増不減」
般若心経の「この世におけるすべての存在は、実体がな
く、変化し流動するものである」という、中心をなす思想
は、「不生不滅、不垢不浄、不増不減」という6種の否定
によって深く説かれる。
その一つ「不増不減」は、一方が増えれば片方は減る。
まさに相対的で、「増えも減りもしないものにこだわるな」
と説いているのです。
インドの民話です。
1人の金持ちが、99頭の羊を所有していました。
男はあと1頭羊を手に入れ、100頭にしたいと願ってい
ました。
ある日男は、わざわざボロ服を着て旧友を尋ねた。
友人は羊を1頭所有して、細々と暮らしていました。
金持ちは「貧乏で明日の食事にも困っている。
何とか助けてほしい」と涙ながらに嘘をついて訴えた。
それを聞いた友人「そんなに困窮しているとは・・
この羊を差し上げるから連れて帰って、くじけずに
頑張ってほしい」
金持ちは感謝のお礼を言い、羊を連れて帰った。
心の中ではうまく騙せたと、ペロリと舌を出していたはず。
この二人の男・・いったいどちらが幸福でしょうか?
100頭の羊を所有した金持ちの喜びは、一晩明けて
目が醒めると・・
「嬉しや100頭になった・・次は150頭にするぞ!」
そう思った瞬間、男が所有する羊は150頭に・・
それを何とかー40に、ー30にしたいと、ガツガツ
あくせく、イライラの日々。
物ごとをプラスに見ようとせず、マイナスにしか見られな
い生き方をしていては、絶対に幸せにはなれないのです。
「なんだそうだ般若心経」より