1906 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「中国の経済規模、米国を抜き世界一に」
中国政府が経済の自由化に踏み切ったのは1978年。
外国資本を「経済特区」に誘致し、関税を低くし、賃金が
安く豊富な労働力で組み立てた製品を海外に輸出した。
中国は世界の工場と呼ばれるようになり、世界一の工業国
になった。工業生産の急激な上昇に伴い、国内消費も
旺盛になり、世界が注目する巨大消費市場に変貌した。
世界のスーパーマーケットの商品棚は、メイドイン中国の
商品で溢れ、2018年の中国のGDPは、70年の間に
170倍になり、世界のGDPの16%を占めるまでに
なった。
ところで、1820年頃の清王朝最盛期のGDPは世界の
33%を占めていた・・
2008年、リーマンショックが世界を揺るがした・・
中国政府は4兆元(64兆円)を公共事業に投入し、
大胆な金融緩和策をとって、苦境を乗り切った。
日本は長期の不況にあえいでいる中、中国経済は急成長・・
不死鳥の印象を世界に与えた。
2010年ついに日本のGDPを抜いて、世界第二位の
経済大国になった。
日本は、42年間維持してきた第二位の地位を失った。
更に、日本は2030年にはインドに抜かれ、現在の3位
から4位に転落するという。
超高齢化社会、人口の減少に伴う労働力不足、消費の低迷
、輸出力の弱体化、財政的制約の増加などが、日本の成長
を押し下げていく。2025年以降、成長率は0.5%に
とどまる予想。
英の経済研究センターは、12月26日の年次報告書で、
中国の経済規模は2028年に、米国を抜いて世界一に
なる見通しを明らかにした。
日経新聞