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2021年02月 アーカイブ

2021年02月03日

人生は受け止め方しだい

1893 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「人生は受け止め方しだい」

新型コロナウイルスの影響で、多くの人の収入が半減し
たり、情熱を傾けて頑張ってきた仕事が、
意味のないもの
になったりして・・悩みを抱える。

いつ終息するか分からないコロナ禍に於いて、物事を肯定
的 にポジティブに見るか、否定的にネガティ ブに見るか・・
見方によって、まったく違ったものになってしまう。

身の回りで起きる出来事、そのものに良いも悪いもない。

例えば、コップに半分入った水・・それを見て、
「半分しかないと思うか、半分もあると思うか」は、
私たち自身です。

どちらが正しいというわけではないが、多くの人は物事を
 
ネガティブに見てしまう。

不確実でストレスの多い現代社会において、ホジティブに
思考することが大切になってくる・・
気持ちが明るくなり、
物事を前向き、積極的に取り組む
ようになる。

ところでポジティブになるにはどうすればよいか?
手段や方法が簡単に見つかったりはしない。無理やりにで
も、肯定的に物事を見る癖を付けるしかないのです。

「 幸せな家庭は、どこも似たようなものだが、
   不幸な家庭には、それぞれに不幸の形がある 」
ロシアの文豪トルストイの小説「アンナ・カレリーナ」の
一節です。

「ある現象に関して、ネガティブな要素は数多くあるのに
   対して、ポジティブな要素は数が少ない 」
アンナ・カレーニナの法則として知られる。

  

                                   日本ファシリテーション協会/堀公俊

2021年02月06日

物ごとは見方によって変わる

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1894
「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「物ごとは見方によって変わる」

以下、毎週日曜夜9時NHK・BSで好評連載している
春秋時代の中国、秦の始皇帝の母・李香蘭の波乱万丈の
人生ドラマ、「コウラン伝・始皇帝の母」の中での会話です。

王子
「 香蘭、なぜ怒っているのだ? 」
香蘭
『ひど過ぎます・・だってこの世は嫌なやつばかりだから。
   弱いものはいじめられて、不公平だわ・・』

王子
「 何があった? 言ってごらんなさい 」
香蘭
『妹愁玉は一緒に育ったのに・・私のことを恨んでいます。
   それに小香陽は、何もしていないのになぜか私を恨んで
   陥れようとした・・あんまりです。
   なぜこんな目に遭うの、ひどすぎるわ・・どうして?』

王子
「 私の母は穏やかで、争いは苦手だった。
   身ごもってから、ある人が部屋の前の廊下に油を
   塗ったり、母の寝所の近くに赤子の骨を埋めたり・・

   私が生まれても、そんなことがいつまでも続いた。
   それで私は母に尋ねた・・どうして?
   母が言うには、
   人が美しければ嫉妬し、人が賢ければ憎む。
   そういう気持ちは誰にでもある・・
   でも、その嫉妬に飲み込まれてしまう人と、
   嫉妬を、前に進む力に変える人がいる。

   香蘭、深呼吸して!
   花の近くにいると、花の香りが漂ってくる。
   でも、怒っていると、香りに気づかなくなる。
   他人を妬むことも同じだ・・

   自分の周りには嫌な人間ばかりいて、
   この世は不公平だ・・と言ったね。
   意外とそうでもない。素直になって周りを見るとよい。

   顔のアザを、じっと見ていると、傷は大きく見え、
   心は押しつぶされる。でも気にしなければ、
   自分がどれほど美しいか、気づくはず・・
   ごらん・・悪人も多いが、善人はもっと多い。

   歩いていて、石につまずいて転んでしまった。
   立ち止まって、石に文句を言うか・・
   それとも石を無視して、前に進むか・・

   どうとらまえるかで、
   物の見方・考え方が変わってくるのだよ 」

2021年02月10日

ことば遊び 「井の中の蛙大界を知らず」

■「井の中の蛙大海を知らず」の由来

「 荘子/秋水編 」にこの言葉がある。
原文は「 井蛙不可以語海者 拘於虚也 」
直訳すると・・
「 井戸の中の蛙と海について語ることが
   できないのは、虚のことしか知らないからだ 」

原文では、続いて・・
「 夏の虫と氷を語ることが出来るのは、
   夏を知っているからだ・・
  
心が邪な人が”道”について語ることができ
   ないのは、偏った教えに囚われているからだ 」
 



1895
「吉村外喜雄のなんだかんだ」
ことば遊び 「井の中の蛙大界を知らず」

狐が井戸の底をのぞき込み、

「蛙さん蛙さん、可哀そうに、井戸の底から見える世界は
   丸い小さなお空だけ・・
   それに引き換え僕なんか、春夏秋冬、野山を駆け巡り、
   小川で遊び、楽しいことだらけ。
   君には想像できない世界を沢山知っているよ! 」


そんなやり取りから”見識が狭い”の意味に使われ、
自分の狭い了見に囚われて、他に広い世界があることも
知らず、得々として振舞っている様」を、
井の中の蛙大海を知らず 」と言うようになった。

ところで 「井の中の蛙大海を知らず」 には続きがある。

狐が哀れむ言葉に、蛙は胸を張って言い返したのです。
されど、天の蒼さ(深さ)を知れり 』と・・

年がら年中飽きもせず、天空の一点を見上げている蛙・・
日々季節とともに移り変わっていく天空・・
天空に輝くお星様は、何と奥が深く素晴らしいんだろう。

狐さんにはとても分からないだろうな・・
だから、ちっとも寂しくないし、狐さんをうらやましい
とは思わない。

狐の生き方は「 広く浅く
蛙は「 一つのことをとことん深め、極めていく

生き方の違いということでしょうか・・

2021年02月13日

国内最大のクルーズ船”飛鳥Ⅱ”寄港

1896 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「国内最大のクルーズ船”飛鳥Ⅱ”寄港」

国内最大のクルーズ船”飛鳥Ⅱ”は4月に神戸発・金沢着
日本半周クルーズ、4本の計画を発表した。 

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これを契機に、石川県は神戸市に連携を提案し、
快諾を得た。
金沢港は提携により、日本海側のクルーズ拠点港としての
地位を確保。関西圏からの集客が期待できるようにな
った。

昨年6月、金沢港開港50周年を記念した念願の
「金沢港クルーズターミナル」が完成した。

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海外からのクルーズ乗客4000人の、出入国手続き、
税関、検疫を、約2時間でこなすことが出来るようになっ
た。
一昨年19年に金沢港に寄港した大型客船は50本。
寄港後、約10台の観光バスに分乗して、金沢や能登観光
に出かけていった・・

昨年は、新型コロナ感染の影響で、クルーズ船の運航中止
が相次ぎ、寄港船はゼロに・・
満を持して開港した、ターミナルの入港受け入れ業務は、
21年度に持ち越されたのです。

県は、感染予防徹底を条件に、この春からの短期間の
国内航路再開を受け入れることにした。

今年の新企画は、JRと船旅を組み合わせた
「レール&クルーズ」・・港から近距離に観光地の多い
金沢の魅力を高める良い機会になります。

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商船三井が運航する「にっぽん丸」は、5月4日日本一周
ツアーの途中、輪島港に寄港する。
次いで6月4日から、金沢港~輪島港の間を往復する
「クルーズ3日間の旅」の予約の受付も始まっている。

2021年02月15日

職場に革命をもたらすテレワーク

1897 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「職場に革命をもたらすテレワーク」

パンデミックによって世界に広がったテレワーク。
その働き方は、大都市に一極集中してきた従来の姿を
変えようとしている。

I T企業が集中するシリコンバレー・・
テレワークの普及で、家賃の高いこの街から企業が次々
離れていき、空き家が急増している!
リモートワークで仕事ができることから、
賃料が安く自然豊かな環境へ引っ越していくのです。

アメリカでよく目にするトレラーハウス・・
今、爆発的に売れている。
どこで仕事をしてもいいのなら、夏は東海岸ボストン郊外
の避暑地で、冬はフロリダの国立公園と、好きな所へ
移動して仕事ができる。

異変が東京でも起きている。従業員2万人の大手人材派遣
会社パソナグループは、コロナを期に本社を兵庫県淡路島
に移転する・・オフィスの賃料は東京の10分の1に。

「子どもの環境に良い」「東京より物価が安く、安心して
生活できる」など、多くの社員が移住を決めている。
インターネットでリモートワーク・・
どこで働いても同じなら、ストレスのない自然環境の中で
働けるなら、生産性も上がる・・と経営幹部。

コロナ禍で社員のテレワークが定着し、都心に高層の
オフィスビルを構える必要性が薄れてきた。
都心の本社ビルを売却・縮小する動きが、大企業で
広がっている。

電通は、本社ビルに出勤する9千人の出勤率が約2割に
下がり、余剰スペースが出ていることから、3千億円程度
で売却することにした。

日本通運も高さ136㍍28階建ての本社ビルを売却する。
なお両社は、郊外型へ一気に舵を切るまでには至っていな
い。

2021年02月17日

コロナ後の企業戦略/テレワーク実施の難しさ

1898 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「コロナ後の企業戦略/テレワーク実施の難しさ」

バンデミックがもたらした最も大きな変化は「在宅勤務」
です。
従業員30人未満の企業のテレワーク実施率は45%。
パソコンとネット環境さえあれば、どこで仕事をしても
同じです。

戦後の日本経済は、効率を上げ、生産性の向上を目指して
、働く私たちを馬車馬のごとく駆り立ててきた。
ここにきて私たちの社会は、この原則を過剰なまでに追及
してきた現状に、行き詰まりを感じるようになった。

パンデミックは企業にとって「価値ある社員とは何か?」
を問いかけてくる。
そして、その価値にどう立ち向かっていけばよいのか?

その一つ、テレワークを前提に職場を改善していくには、
クリアしなければならない、様々な問題にぶつかる。
今注目のデジタルトランスフォーメーションにも、
取り組まなければならない。

在宅勤務で営業職のBさん。取引先と相談のうえ
オンライン商談を行ったが、顧客の反応が分かりにく
かった。
慣れないオンライン会議で、社員の本音が聞きとれ
なかったり、問いかけても社員の表情が見えなかったり・・
反応がつかめないもどかしさから、つい一方的に話しを
進めてしまう上司。

在宅勤務が増えたことで、日々の社員の動きの把握が
難しくなり、社内を一つにまとめることが出来ずに悩む
上司。
社員個々の裁量に任せた働き方を、受け入れざるを
得なくなってくる。

在宅勤務によって、仕事と私生活の境目があいまいになり
、つい働き過ぎたり、上司や同僚とのコミュニケーション
不足でストレスが溜まり、うつ症状に悩む社員・・
会社は対策に追われる。

従来型の評価の仕方や、マネジメントの仕方を見直す必要
に迫られる。新しい目標の立て方、仕事の進め方を
模索し
取り組んでいかなければ、会社は前に進めない。


                                   読売新聞「コロナ最前線」より

2021年02月19日

テレワーク実施の難しさ(2)

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    ●月に一度、全国の学び仲間とZOOM勉強会

 

1899 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「テレワーク実施の難しさ(2)」

新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるには、
人と人との接触の機会を減らすことが重要になってくる。

先月1月の経団連の調査では、緊急事態宣言が発令された
11都府県で、在宅勤務による出勤者の削減率は約65%、
87万人減少した。
昨年春日立製作所は、本社などで働く約5万人を在宅勤務
に切り替えた。

日立の総務部に務めるA子さん39歳は、
保育園に次男を午後7時までに迎えに行く日々。
神奈川県の自宅へは、東京・丸の内の本社から1時間半
かかる。
夕方本社を飛び出し、最寄りの駅から保育園まで走らなけ
れば間に合わず、ストレスを溜めていた。

在宅勤務により、A子さんの働き方が一変した。
往復3時間の通勤時間を、別のことに充てられるようにな
った。心に余裕が生まれ、家族と過ごしたり、読書の時間
が増えた。

通信会社で働く四十代のBさんは、自宅のマンションの
一郭を壁で仕切り、仕事場にした。工事費約200万円は
すべて自己負担・・

自宅では集中できない社員もいる。
生命保険会社のCさん、上司とのテレビ会議の際、
自宅駐車場のミニバンの後部座席にパソコンを持ち込んで
行っている。
2歳の息子や、飼い犬の鳴き声が上司に聞こえないか
気になって、会議に集中出来ないのです。

また、自宅が狭く、働く場所を求めて、カフェなどを転々
とする社員もいて、「テレワークマ難民」と呼ばれている。  



                                        読売新聞「コロナ最前線」より

2021年02月23日

孔子/政治の根本は仁にあり


1900 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「孔子/政治の根本は仁にあり」

孔子は、武に生きるのではなく、書物を集め、葬祭の
礼法を究明しようとした。

生国魯国で孔子は、首都の曲阜の城を残して、
国内の城すべてを無くすという、壮大な計画を実行
しようとした。魯がの国ではなく、の国になることで
、はるかに堅牢になることを、世に占めそうとしたのです。

しかし、旧勢力の居城を2つ取り壊したが、巻き返しに
あって失敗。55歳の孔子は、それから14年にわたる
亡命・放浪の旅を強いられることになった。

数々の中国の歴史小説を著している宮城谷昌光氏は、
その時もし孔子が大臣であり続けたら、妥協を余儀なく
れ、理想を後退させるしかなかっただろう。
「天は孔子をそうさせなかった」のだと・・

作家の井上靖氏は、孔子の思想の核心は
「 政治の根本はにある 」と言う。
仁という字は”人偏に二”で、人間が二人顔を合わせれば
、お互いに守らなければならない規約が生まれてくる。

それが”仁”で「思いいやり」、相手の立場に立ってものを
考える
ということである。
それを「まこと」「まごころ」「人の道」と言い換えてもよい。

孔子は、自ら目指す志について・・
老人には安心され、友達には信頼され、
   幼い子に慕われる・・そんな人間になりたい
と答えている。この平凡さが大切なのかもしれない。


                             「橋本五郎・五郎ワールド」より

2021年02月26日

孔子/苛政は虎よりも猛し

1901 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「孔子/苛政は虎よりも猛し

孔子が門弟たちと山東省の名山、泰山のふもとに立ち寄っ
たときのことである。
一人の婦人が小さな墓の前に座り、大変悲しそうに泣いて
いる。なぜ泣いているのか?
弟子の子路に尋ねさせたところ、婦人はこう答えた。

「 このあたりには虎が出没する。かって舅が殺され、
   夫も虎にやられ、自分の子も虎に遭って死んだ  」

それほど危険な土地に、尚もとどまっているのは何故か?
と重ねて訊いた。婦人の答えは「苛政無ければなり」
だった。
それを聞いた孔子は、すかさず従者である門弟を集めて
諭した。
『よくおぼえておきなさい・・苛政は虎よりも猛しと
むごい政治は虎よりも恐ろしいのだ。
政治はいかにあるべきかを考える時、反射的に思い
浮かべる逸話です。

魯国を治める正卿・季孫斯の輔弼(ほひつ)になる仲由に、
「政治とは何か」と問われた孔子・・
『先んずること、労することである』と答え、
更に『倦(う)むことなかれ』と付け加えた。

率先して行い、人をねぎらい、そして飽きて嫌になるよう
ことはしないことだ。
また仲由が衛の国から招かれた際に贈った言葉は・・

努力しなければ成就しない。
  苦労しなければ功はない。
  衷心(ちゅうしん)がなければ親しい交りはない。
  信用がなければ履行されない。
  つつしまなければ礼を失う・・この5つを心がけることだ  』

 

                                  「橋本五郎・五郎ワールド」より

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