1888 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
女(男)の言い分 「黙して語らず・・もう古い」
毎年、妻と全国の休暇村に出かけ、2箔3日の旅を楽しん
でいる。
夕食時、大食堂は夫婦連れが多く、向かい合って食事を
している。
ふと、食堂内が異様に静かで、会話が聞こえてこないこと
に気づく。
食事をしながら、会話を楽しんでいるカップルが見当たら
ないのです。どのカップルも、もくもくと食事をしている。
今はスマホがあるから、昔ほどではないが、
夜遅くなっても連絡一つよこさない夫が多い。
帰ってくれば「風呂、めし、寝る」だけ・・
今日は外で何をしてきたのか、話そうともしない。
夫婦の会話は、思っている以上に少ないのです。
還暦を過ぎた60代以上のお父さんは、昔型の父親の姿を
そっくり受け継いでいるのでしょう。
今は男女平等の世の中。
ところがオジサンたちは、今様の男女のあり方について
いけない厄介な存在なのです。
一つ弁解するなら・・外で時間の経つのを忘れて、仕事に
没頭していると、つい、帰るコールのチャンスを見逃して
しまう。
家のことが気にならないといえば嘘だし、遅く帰ったから
と、一々弁解めいた言い訳をする気にもならない・・
黙して語らずになってしまう。
「 懸命に仕事に打ち込んでいる、俺の背中を見れば
分かるだろう・・いつかきっと分かってくれるだろう 」
本気でそう思っているのでしょうか?
妻に”黙して語らず”の夫の心の内など、分かるはずも
ない。
「それが男というものだ」とするなら、それは父親の権威
が厳然と存在していた、一昔前の話である。
男の背中には口がありません。言葉を発しない背中は、
妻の不安をつのらせるだけ・・
理解する日が来る前に、手遅れになってしまいます。
男性諸兄には、以心伝心・超能力ごっこは止めにして、
お疲れでしょうが・・理由の一つも語って、待っている人
(女)を安心させる、優しさを持って頂きたいものです。