1886 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~女(男)の言い分~ 「慰めの言葉」
女性はなぐさめてほしかったり、励ましてほしい時は、
自分のしたことを認めてくれる”過去形”によって、
元気が出てくる・・
「わかるよ・・そういう経験、私にもあるわよ」
「辛かったね」「それは大変だったね」「よく頑張ったね」
「あなたの言うとおりだわ」
これが男性であれば・・
「そんなの気にすンなって」「たいしたことないって」
「大丈夫だよ」「君なら・・やれば出来るよ・・頑張れ!」
「済んだことはいい! これからやればいい」
「なんとかなるって!」
と”未来形”で言ってもらった方が元気になる。
上司に叱られた女子社員が、湯沸かし場で泣いていると・・
同僚がやってきて、耳元で慰めを言った。
『なによ、あの上司・・そんなにガミガミ叱らなくても
いいのに・・』
そして、過去形の慰め言葉で、叱られた女子社員を擁護
しようとする。
女子社員は、涙ぐみながら心の中で
(そう、そうなのよ・・もっと言って、もっと言って・・)
翌朝、女子社員はみんな、上司の敵になっていた・・
一方男性は、問題を自分自身のことと考え、誰にも相談
せず・・1人で解決しようとする。
大昔、村は井戸のある広場を真ん中に、ぐる~と住居が
取り囲んでいた・・
男は陽が昇ると、それぞれ山へ獲物を 求めて、狩りに
出かけていく・・一日中、黙々と獲物を追い続けるのです。
残された妻たち・・幼い子供をおぶって、井戸の周りに
集まり、食器を洗い、洗濯をする。
村の女たちはおしゃべりに余念がない・・
相手が興味を持つ話題や情報に敏感になり、
人間関係には、とりわけ気配りする・・
みんなと仲良くすることが、何よりも大事なのです。
必然的に女性の右脳が発達し、コミュニケーションが
上手になっていく。
一方、狩りに夢中の男たちは、丸一日1人で獲物を追い、
一言も口を開かずに過ごすことが多い。
ものごとを深く探求し、考えて行動する左脳が発達して
いった。
こうして、コミュニケーションにおける、男と女の違いが
長い年月の間に、明らかになっていったのです。