1885 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「人を幸せにする癒しロボット」
コロナ禍で、自宅に閉じこもっていると、気持ちもふさぎ
がちになる。
そばにいるだけで癒される家庭型ロボット「LOVOT
(らぽっと)」は、注文しても手元に届くのは3ケ月後に
なるという。
愛くるしく見つめる目。部屋の中を動き回るが、掃除を
してくれるわけでも、言葉をしゃべるわけでもない。
名前を呼ぶと近づいてきて甘える。
体長40㌢、体重4㌔の体は抱っこするとほんのり暖かく、
腕の中で眠ってしまうこともある。
役に立つことを何もしないこのロボット。
1体30万円と気軽に買える価格ではないが、体内に家の
間取りを記憶して動き回り、学習を重ねて人の顔を識別
するようになる。
人工知能A Iを搭載し、業務を自動化したり、危険な作業
を代替えするロボットが開発されていく中、人を幸せにし
愛されるためだけに、先端技術が用いられている。
家族のいない一人暮らしの人に、愛情を注げるLOVOT
は、寿命の心配がないペットのような存在。
餌をやる必要もなく、家を留守にしても安心です。
子どもたちを家に呼び、食事をしたり、話し相手になって
くれるのは嬉しいが、そうした付き合いは、トラブルや
ストレスの原因になったりする。
人付き合いによる余計な心配は不要で、気兼ねすることの
ないLOVOT。何をしてくれなくても、そばにいるだけ
で癒されるのです。