1872 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢おでん」
前田百万石300年の伝統と文化を受け継ぐ金沢。
加賀野菜と、近海で獲れる魚介類を使った「加賀料理」は
江戸時代から受け継がれてきた和の食文化です。
そして金沢は茶の湯が盛んで、老舗の和菓子店が多いこと
で知られる。
また、県外のお客様に是非お勧めしたいのが「金沢おでん」
繁華街の香林坊・片町周辺には「赤玉」「菊一」「高砂」
などの名店が集まる。どの店も人気があって、観光客で
いっぱい・・予約しないと入れない。
1年を通し、四季折々の食材が楽しめる金沢おでん。
春先はタケノコやフキ、秋は金沢・森本特産のレンコンに
サトイモ。
11月にカニが解禁になる。ズワイガニの甲羅に詰め込ん
だ「カニ面」がメニューに加わり、冬の到来を実感する。
金沢おでんのこだわりは”透き通ったつゆ”
昆布や魚介から摂ったうまみのあるダシがベースで、
ほんのり甘く、飲み干すと優しい味が特徴です。
醤油を足すときは、地元の大野産醤油を使い、コクを出す。
金沢ならではの食材に、はんぺん、ふかし、赤巻、車麩、
バイ貝”などがある。私が好きなのは”牛すじ煮込み”
長い冬が続く北陸金沢には、欠かせない家庭料理です。
我が家も週に一度は、朝からじっくりおでん食材を煮込み
、食卓に乗せて熱燗で一杯やる。
おでん鍋から立ち上がる湯気を見ながら、お猪口を片手に
熱々の具をほおばる・・至福のときです。
読売新聞