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2020年12月 アーカイブ

2020年12月01日

金沢おでん

1872 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「金沢おでん」

前田百万石300年の伝統と文化を受け継ぐ金沢。
加賀野菜と、近海で獲れる魚介類を使った「加賀料理」は
江戸時代から受け継がれてきた和の食文化です。
 
そして金沢は茶の湯が盛んで、老舗の和菓子店が多いこと
で知られる。
また、県外のお客様に是非お勧めしたいのが「金沢おでん

繁華街の香林坊・片町周辺には「赤玉」「菊一」「高砂」
などの名店が集まる。
どの店も人気があって、観光客で
いっぱい・・予約しないと入れない。

1年を通し、四季折々の食材が楽しめる金沢おでん。
春先はタケノコフキ、秋は金沢・森本特産のレンコン
サトイモ
11月にカニが解禁になる。ズワイガニの甲羅に詰め込ん
だ「カニ面」がメニューに加わり、冬の到来を実感する。

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金沢おでんのこだわりは”透き通ったつゆ”
昆布や魚介から摂ったうまみのあるダシがベースで、
ほんのり甘く、飲み干すと優しい味が特徴です。

醤油を足すときは、地元の大野産醤油を使い、コクを出す。
金沢ならではの食材に、はんぺんふかし赤巻車麩
バイ貝”などがある。私が好きなのは”牛すじ煮込み”

長い冬が続く北陸金沢には、欠かせない家庭料理です。
我が家も週に一度は、朝からじっくりおでん食材を煮込み
食卓に乗せて熱燗で一杯やる。

おでん鍋から立ち上がる湯気を見ながら、お猪口を片手に
熱々の具をほおばる・・至福のときです。

                                                                          読売新聞

2020年12月04日

新型コロナ後、新たな事業への進出

■会社の公用語を英語に変えた楽天

楽天は2012年、社内の公用語を英語に
変えたことが、成長につながった。
外国籍の社員のほとんどは 日本語を話
せない。英語を公用語にしないと、世界
の人材が集まらないのです。

経営会議は英語で、買収した海外企業
のCEOは、ほとんど辞めていない。
社内の意識と視野も広がった。
英語の公用語化は当初は批判されたが、
批判を承知でやりきった。 

1873 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「新型コロナ後、新たな事業への進出」

新型コロナで業績が悪化する企業が多い中、新たな事業に
進出し、A I など自動化で新たな市場を生み出そうと動き
出す企業がある。

トヨタ自動車は新型コロナ対策として、新車を毎月定額料
金で乗れるサービス「キント」の拡充に動きだした。
頭金がいらず、登録費用や自動車税、任意保険も月額料金
に含まれる。
私の愛用車「ハリアー」を含む、30車種以上を取り扱う。
新車を購入するより割安感があり、若者に受けている。

高齢者は、契約期間中に免許を返納することになった時の
解約金は不要。少子化や若年層の車離れの将来像を見据え
市場拡大に動きだす。

総合スーパーのイオンは、QRコード技術を活用して
買い物の風景を一変させた。
店に足を踏み入れると、台の上に約100台のスマホが
ずらり・・
客はスマホを手に取ると、欲しい商品のバーコードを
スマホのカメラで次々読み取り、買い物カゴに入れていく。
無人のレジで支払いを済ませ、そのまま店を出る。

10月末現在、導入は16店。来店客の3割が使用する。
人件費が削減でき、レジスペースも20%削減できて、
売上が増える効果も表れてきているという。

インターネットを活用し、イノベーションを繰り返して
成長続ける楽天は、モバイル事業に挑戦し、ドローンに
よる配送システムの提供を、21年度をめどに開始する。

配送が困難な離島や山岳地など、地域住民のインフラに
なるほか、災害時にも対応していく。 

                                                                    日経新聞

2020年12月08日

新型コロナ後、新たな事業への進出(2)

1874 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「新型コロナ後、新たな事業への進出(2)」

新型コロナ禍の今、顧客に対してどのように独自の価値を
提供していくか?  企業の真の競争力が問われるのです。

下着大手のワコールは”巣ごもり消費”をビジネスに取り
込んで、今年4~9月の売上高が、前年比44%も増大
した。自宅で過ごす時間が増えた若い女性を中心に、
「ルームウェア」「ナイトアップブラ」「ノンワイヤーブラ」
などが好調だった。

百貨店は、大きな転換期を迎えようとしている。
新型コロナを機に、消費の場が”店舗から自宅”に一気に
移った。ネットで注文した商品を自宅に届けるサービスが
当たり前になっていく。 

オンライン化が
加速し、店舗に足を運ぶ客は減っていく。
日々変化する消費行動に後れを取ってはならな い。
テクノロジーを使い
、商いのやり方を柔軟な発想で変え

いかなければ、生き残れなくなる。

中小の新興企業も、コロナ禍を商機ととらまえている。
京都市の「坂ノ途中」は、農薬や化学肥料を使用せず栽培
された旬の野菜を、自宅まで届けるサービスを行っている。

外出を控える家庭が多いのと、少し高くてもおいしいもの
を食べたいニーズに応えて、コロナ前比で顧客数は倍増。
1回二千円強で、隔週のペースで配達する”野菜パック”
が好評だ。

                                                              日経新聞

2020年12月11日

分断・混迷する米国

1875 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「分断・混迷する米国」

米国社会に亀裂が走っている。「自国第一」を掲げる保守
派と進歩派の対立は、南北戦争以来といわれるほど根深い。
11月の大統領選は、大接戦の末空前の混乱を招いた。

18世紀末英国から独立した移民国家・多民族国家の米国
は、自由と民主主義の理想をもとに、社会を統合してきた。
第一次大戦後工業化をおし進めた米国。
大国の基盤が築かれ、国民意識や愛国心が根付いていった。

しかし現実は「自由と平和」の理想にはほど遠く、
約62万人の死者を出した南北戦争は、南北に深い遺恨を
残し、奴隷解放後も人種差別は続いた。

大恐慌を乗り越え、第二次大戦をへて、米国は超大国に
なった。1960年代に入ると、ベトナム戦争に対する
反戦、公民権運動が活発化する。

進歩派の考えが浸透し、改めて米国人とは何か、合衆国
とは何かが問われた。キューバ危機やケネディ暗殺、
頻発する黒人暴動などで、社会の亀裂が広がっていった。

より大きな自由、平等を求める運動と、古い価値観が激し
く衝突した。古い移民である自作農には、合衆国を築いた
自負があり、19世紀後半から流入した新移民がつくった
大都会の考え方を嫌った。

「古い顔」が示す敵意は、万事うまくいっているときは
隠れている。だが、一旦うまくいかなくなると、怒りを
爆発させる。
大金持ちか、カトリック教会か、労働ボスか、インテリか、
共産主義者か、どこかの外国に・・怒りを注ぎかける。

70~80年代は、新旧の衝突は沈静化するが、
90年代以降、冷戦終結などで内向き傾向が強まると、
徐々に表面に現れ、保守派と進歩派の分裂が広がった。

中南米やアジア移民の流入が続いて、影響力を増し、
人口が多様化して、白人比率が急減。

多様な人種、民族が言葉や文化を保つコミュニティが、
「多文化主義」の考えを持ち始め、社会構造が変化して
「一つの米国」という国の意識がゆらぎ始めた。

今世紀に入り、進歩派と保守派のミゾは更に深まる。
白人労働者が保守派と合流し、白人至上主義と
自国第一主義が結び付いた。

トランプ大統領は分断をあおり、バイデン氏は団結を強調
する。積年の分裂をどこまで修復できるか?
その成果が、世界の政治経済の行方を大きく左右する。

                                                                日経新聞

2020年12月15日

コロナ禍における企業戦略/観光(2)

■新型コロナウイルス感者が多い国

米    国/1625万人          インド/988万人
ブラジル/690万人             ロシア/263万人
フランス/237万人              英国/185万人
イタリア/184万人 トルコ/184万人          
スペイン/173万人     アルゼンチン/150万人 
コロンビア/143万人           ドイツ/135万人
メキシコ/ 125万人
ポーランド/114万人
          ・
          ・
日本/18.1万人     世界全体/7225万人

                                      12月14日現在



1876 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「コロナ禍における企業戦略/観光(2)」

コロナ後の観光戦略を考える時、問題にぶつかる。
それは、安心・安全を担保しながら、どう観光事業を
活性化させていくか?

国内も国外も、観光客が来なければ成り立たない観光業。
旅行に出かける側、受け入れ側、どちらにも不安がつきま
とう。
感染リスクに鈍感な人は
観光に行くが、敏感な人は行かな
い。調査によれば、半数以上の人は、安全・安心が担保
されない限り、観光を考えないという。

国内の感染者は12月12日、新たに2962人が確認さ
れ、過去最多を更新・・

政府は東京や北海道、大阪、名古屋への年末のGOーTO
トラベル一時自粛を検討していたが、14日、今月28日
~1月11日まで、利用を全国すべて停止すると発表。
飲食店の営業時間短縮を合わせて要請する事態に・・

訪日する人は、出発前に一度検査をして、到着後に再度
検査を受けるので、リスクはかなり低下する。
G0-TOで国内を観光する日本人の方が、リスクが高い
のです。
問題を解決するには、G0-TO旅行に出かける前に、
「PCR検査」を義務づけたら良いと思うのですが・・

一方受け入れ側は「
3密対策」が不可欠。
これは、薄利多売のビジネスモデルが成立しなくなること
を意味する。
多くの人が利用する回転率が高くて利ざやの薄いビジネス
モデルは、最も大きな打撃を受け、成立しなくなる。

格安航空会社、観光バス、低価格の全国チェーン飲食店
などは、根本的な構造改革が求められるのです。 

                                                              日経新聞

2020年12月18日

第九の初演は不人気だった

●1972年
欧州議会はヨーロッパを象徴する
「欧州の歌」として「歓喜の歌」を採択。
世界的指揮者のカラヤンが編曲した。

●1989年11月
ベルリンの壁が崩壊したドイツで、
翌12月のクリスマスに巨匠バーンス
タインの指揮で、第九が演奏された。

●1998年
長野五輪の開会式で、小沢征爾の指揮で、
第九の大合唱がスタジアムに響き渡った。


1877 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「第九の初演は不人気だった

年齢性別を問わず、すべての人に愛されている「第九」
毎年12月になると、全国で第九コンサートが開かれる。
コロナ禍の今年は、内容の縮小や中止を迫られている。

今年12月16日は、ベートーベン生誕250年になる。
交響曲第九は、フランス革命の精神に熱狂したベートー
ベンによって生み出され、1824年5月7日ウイーンで
初演された。
当時53歳、亡くなる3年前で、既に聴力を失っていた。

初演の興行は、運営費がかさんで失敗に終わった。
憤慨したベートーベンは、関係者を罵倒したという。
半月後に再演したが、客席が埋まらず赤字に終わった。

ドイツの音楽新聞は、合唱付きの第四楽章「歓喜の歌」を
短く、
わかりやすくせよと書き、聴力を失っていなければ
同じように思ったはず・・と痛烈に批判した。

ベートーベン没後、第九の演奏はほぼ途絶えてしまった。
理由は、当時ウイーンでイタリアオペラが流行し、交響曲
への関心が薄かったことです。

そして楽譜は、当時の演奏技術や楽器の性能を超え、
編成も大規模過ぎて、プロ奏者が揃わなかった。

時代を先取りし過ぎたのだろう・・22年後、ワーグナーが
最新の楽器に合わせて編曲・演奏して、第九が再評価された。
評価が定着するのは、後の時代になってから・・

日本では、第一次大戦時の1919年、収容所のドイツ兵
捕虜によって、徳島県鳴門市の久留米高等女学校の講堂で
初演された。
ところで、日本の歳末の風物詩「師走に第九」の習慣は
日本だけ! 一説には、ドイツに留学経験のあるNHK
職員が、欧州の習慣と勘違いし、1940年の大晦日
ラジオに流したのが始まりという。 

                                                              読売新聞

2020年12月22日

”鰤おこし”の季節がやってきた

1878 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「”鰤おこし”の季節がやってきた」

12月、空に黒い
雲が低く垂れこみ、地響きのような雷鳴
・・と同時にアラレが激しく屋根を叩き冬の到来を告げる。
寒ブリが獲れるようになることから、「鰤おこし」
と言う。

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寒ブリは日本列島に沿って初夏に北上し、
秋から冬に南下
する季節回遊魚です。
ツバイソ ⇒ コズクラ ⇒ フクラギ ⇒ ブリ
成長とともに名前が変わる出世魚です。

富山湾から能登沖にかけて仕掛けられた定置網漁で、
ブリ漁が行われてきた。網に入ったブリ、巻き網漁に比べ
てストレスが少なく、美味しいのです。 

獲れたブリは、沖合で直ぐに”沖じめ”して仮死状態にし
て鮮度を保ち、市場に運ばれます。
金沢は漁場が市場に近いため、鮮度がよく美味しいのです。

                  IMG_2352

たっぷり脂肪を蓄えて日本海を南下してくるブリ。
刺身になる部位は5割程度です。
内臓は「味噌和え」に、カマは「塩焼き」にすると美味し
い。 
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肉が付いた骨周りや頭は「粕汁」にすると美味しいし、
温まる。ブリの切り身をはさんで漬けた「かぶらすし」や
「ブリ大根」は冬の金沢の食卓に欠かせない伝統食品です。

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                                                                              読売新聞

2020年12月25日

今年1年を象徴する漢字

1879 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び「今年1年を象徴する漢字」

1年の世相を表す漢字1字を決める「今年の漢字
始めたのは1995年、今では師走恒例の人気行事に成長
している

今月14日京都・清水の舞台で、
森清範貫主が今年の漢字 ””を一気に書き上げた。

新型コロナに揺れた1年、応募総数
は21万票にもなった。
今年の漢字」の
人気ぶりは、漢字発祥の国中国や台湾、
マレーシアにも波及し、広がりを見せている。

2020 ー 「」 新型コロナウイルス猛威
2019 ー 「令」 新元号が”令和”
2018 ー 「災」 西日本豪雨
2017 ー 「北」 北九州豪雨/北朝鮮ミサイル
2016 ー 「金」 リオ五輪/政治と汚職

2015 ー 「安」 安全保障関連法を巡 る議論
2014 ー 「税」 消費税8%に引き上げ
2013 ー 「輪」 東京五輪の開催決定
2012 ー 「金」 ロンドン五輪/金冠日食
2011 ー 「絆」 東日本大震災

2010 ー 「暑」 30年に一度の記録的猛暑
2009 ー 「新」 政権交代で民主党新政権誕生
2008 ー 「変」 ”変革”のオバマ米大統領に就任
2007 ー 「偽」 食品産地・賞味期限の偽装
2006 ー 「命」 悠仁さまご誕生/いじめ自殺頻発

2005 ー 「愛」 紀宮さまご成婚/愛・地球博
2004 ー 「災」 相次ぐ台風被害/新潟中越地震
2003 ー 「虎」 阪神タイガース優勝
2002 ー 「帰」 北朝鮮拉致被害者帰国
2001 ー 「戦」 米911同時多発テロ事件

                                                       読売新聞

2020年12月29日

体質的に酒に弱い日本人

今年も週2回、17年間続けてきた
メルマガ「吉村外喜雄のなんだかんだ」
1880号になりました。
来年も引き続き、宜しくお願い致します。

新型コロナウイルスで大変ですが、、
来年21年は良い年になるようお祈りします。



1880 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「体質的に酒に弱い日本人」

お酒にはからっきし弱い私。360mlビール1缶で酔って
しまうが、日本人は西欧人に比べ下戸が多いとされる。

お酒を飲むと体内にできる、有害物質アセトアルデヒド
を分解する働きが、日本人は遺伝的に弱いのです。

日本人の体質は、長い年月をかけて酵素が働きにくくなり、
酒に弱い人種へと進化していった。
一説では・・
古代の日本ては、山に狩猟対象の野獣が少なく、
稲作に依存するようになった。
稲作は、水田の寄生虫やアメーバーに悩まされる。

お酒に弱い体質が、寄生虫を身体から追い出すのに
向いている・・
酒に弱くなることが進化になり、生き残りに有利になった
という説です。

数百万年前、アフリカで誕生した人類の祖先は、
その後アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸へと移動して、
それぞれの地域で、気候風土、食環境に適した”らしさ”
を身に付け、進化していった。

遺伝子解析技術やA Iの進歩で、
日本人と西欧人の違いを
次々解明できるようになった。

欧米人はパンと肉を食べて、体は大きく強くなり、
背も高くなった。
日本人は、本州を中心とする集団と、沖縄中心の集団の、
2グループに大別される。
数万年の間に、東南アジアから移ってきた人々と、
朝鮮半島から来た人々に大別されるのです。

西欧人と遺伝的背景の異なる日本人は、病気の仕組みや
薬の効き方も違ってくる。

日本人で痩せやすい傾向がある人は、関節リュウマチや
思考障害、認知症になりやすく、反対に太りやすい人は、
心筋梗塞や脳卒中などになりやすい。

遺伝子解析やA Iのデーターなどで、ゲノムの違いを基に
病気の原因を究明し、癌や生活習慣病の早期発見、
治療に役立てることができるようになったのです。

                                                                日経新聞

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