■客足が戻った友人の洋食店
小・中・高・共に学んだ学友が経営する片町の老舗
洋食店は、新幹線開通後、金沢名物ハントンライス
目当ての観光客でいつも長蛇の列でした。
それが新型コロナ禍で、この春から客足がぴったり
途絶えた。11月22日、3連休の日曜日、店の前は
来店客の列・・GOーTOで観光客が戻ってきたよう
です。
1871 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「人気の飲食店、さらば行列」
「長蛇の列=繁盛店」の常識が、今崩れようとしている。
客が店の前に長蛇の列を作り、隣接する商店が迷惑する
ことがなくなりそうです。
リクルートの「順番待ちシステム/A irウエイト」を
導入する飲食店が増えてきた・・
きっかけは新型コロナウイルス。4~5月の臨時休業の後
営業再開の切り札にな った。
人手を要した案内業務。人件費負担が減り、店の回転率が
上がるなど、行列が解消しただけでなく”密”も回避された。
今までの、銀行や役所の窓口で番号札を取る「順番待ち
システム」は、店内で順番が来るまで待たなければ ならな い。
リクルー トのシステムを採用すると、店頭に置かれた
アイパッドに、来店人数と携帯番号を入力すれば、
行列に並んだこと になる。
番号券や画面のQRコードをスマートフォンに読み込むと、
待ち時間の間、店を離れていても、待ち時間と残り人数を
リアルタイムに確認できる。
客は空いた待ち時間、近所で買い物したり、所用を済ませ
ることができるので有難い・・いよいよ順番順番が近づくと
「お越しください」の通知 が届く。
導入前は、店の前に行列が出来て、近所に迷惑をかけるし
夏は熱中症の心配もあり、悩みの種だった。
システムを導入した後の最大の効果は、来店客への案内や
問い合わせ電話への対応業務が減ったこと。
以前は「今空いている?」の問い合わせ電話がひっきり
なしで、 対応に人手がいった。
店の入口に設けていた待合スペースも小さくできた。
お店側からすると、来店客の予約を受けるのも問題がある。
指定時刻が近づいた段階で、店が満室状態でも「予約席」
を空けておかなければならない。
指定時刻を過ぎてからも、他の客を案内できず、
しばらく空けておかなければならない。座席の回転率が
利益に直結する飲食店の経営には、痛手です。
日経新聞