大乗仏教の教え/般若心経・空
1864 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「大乗仏教の教え/般若心経・空」
般若心経は「ものごとすべでは”空”である」と教える。
空とは「こだわるな」ということです。
紙パックの牛乳があります。兄弟で仲良く半分ずつ
分けて飲むには、どうすればいいでしょうか?
兄はまず、半分と思われる量をコップに分けます。
そして弟に「好きな方を取りなさい」と・・
弟は、多いと思う方を取ることができて、満足です。
兄も、どちらも半々と思っているので、不満はありませ
ん。
牛乳を仲良く分けて飲んだ兄弟・・
無意識に「半分」にこだわり、損得の”煩悩”に囚われて
いたのです。
”般若心経”は、もっと別のやり方を教えてくれます。
般若心経は「空・こだわるな」と言っています。
そこで”半分”にこだわらなければいいのです。
兄『弟よ、お前が先に飲みなさい。自分は、残ったのを
飲むから・・お前は好きなだけ飲んだらいいよ 』
弟は遠慮して、半分より少なめに飲んだ。
兄もまた、全部飲まずに少し残した。
そして弟に言った『残り全部お前にやるよ・・』
これが”半分”(=色)にこだわらないやり方で、
大乗仏教が教える飲み方なのです。
「ひろさちやの般若心経」より