1855 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「イップスに悩むゴルファー」
スポーツをやっていて、できたはずの動作が不意に出来
なくなってしまう症状がある。
「イップス」と呼ばれ、ゴルフのパターや野球の送球でよく
起きる症状です・・精神的緊張が原因と言われている。
ゴルフは特に、軽めにボールを打ち出すパターで起きる
ことが多い。ボールを遠くに飛ばすアイアンやドライバー
ても症状が出ることがある。
打つ時に手がこわばったり震えたりして、思い通りに打て
ないのが特徴です。
友人のNさんは、ゴルフを30年近く楽しんできた。
ところが、狭いコースで打球が曲がるようになってから、
調子が狂い始めた。曲がるのが嫌で、大胆に振れなく
なった。
すると余計に曲がり、また思い通りに振れなくなる悪循環
に陥った。パターも、右手が勝手に打ち急ぐように働き、
うまく決められない症状が長く続いた。
外すはずのない、数十センチのパターが決められない・・
精神的ショックは、その後のプレーに影響した。
プロゴルファーの3人に1人は、イップスを経験している
という。
原因は”長期間の反復練習”が発症に関わっているという。
動作を制御する脳の回路に、何らかの障害が起きるのが
原因らしい。
”脳”が原因で症状が出るときは、問題を克服しようと練習
すればするほど、悪化する恐れがあるのです。
いったん休む、打ち方を変える、などの対応が必要だろう。
友人のNさんは2年あまり悩み、試行錯誤を繰り返した。
長尺パターに切り替えたことで、ようやくイップスから
脱出することができた。