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2020年07月 アーカイブ

2020年07月01日

7月1日に氷室万頭を食べる云われ

1828 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「7月1日に氷室万頭を食べる云われ」

節分に恵方巻きをほお張るように、金沢には毎年7月1日
に”氷室饅頭”を食べる風習がある。

江戸時代陰暦の6月1日、加賀藩の江戸藩邸から将軍に
”氷”を献上するのが恒例になっていた。
この氷、冬の間に加賀藩の”氷室”に、その冬に降った雪を
蓄え、届ける前日に氷室を開いて取り出した天然氷です。

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取り出した氷は、笹の葉とむしろで幾重にも包み、二重に
した桐の長持ちに納め、8人の剛力脚夫によって、加賀藩
から江戸藩邸まで4日間120里(480キロ)の道を、
昼夜走り続けて送り届けた。

加賀藩には
年に一度の大役です。無事に届くようにと、
神社に万頭を供えて無事安穏を祈願した。

五代藩主綱紀の頃、城下に幾つもの氷室が作られた。
城下の町民もこれに倣い、氷を食するようになったが、
氷は貴重品、庶民の口にはたやすく入らなかった。

代わりに、麦で作った饅頭を氷室開きの日に食べて、
無病息災を祈願するようになった。 

氷室開きの風習は現在も続けられていて、金沢市・湯涌温
泉の間口4m、奥行6m、深さ2.5mの茅葺の氷室で、
6月30日に氷室開きの行事を行っている。

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翌7月1日を「氷室の日」とし、氷室饅頭を食べて無病息災
を願う風習が、市民の暮らしに溶け込んでいるのです。

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2020年07月05日

罰則の対象になる自転車の危険行為

1829 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「罰則の対象になる自転車の危険行為」

自転車の違反行為は、これまで酒酔いや信号無視、遮断機
の下りた踏切の立ち入りなど、14項目あった。

・信号無視 ・通行禁止立ち入り    ・通行区分違反
・歩行者専用道での徐行違反 ・路側帯の歩行者妨害
・遮断機の下りた踏切の立ち入り

・交差点での左方優先車妨害    ・酒酔い運転
・交差点での直進者車妨害     ・一時停止違反
・環状交差点での徐行違反 ・歩道での歩行者妨害
・ブレーキのない自転車運転
・運転しながらスマートフォンを使用するなど、安全運転
   義務違反

6月9日、自動車及び自転車の「あおり運転」を危険行為と
規定する改正道交法施行令が閣議決定され、先月6月30
日から施行された・・

~  自転車の罰則新設  ~
あおり運転による他の車両の妨害

自動車やバイク、他の自転車の通行を妨げる目的で、
以下7項目が追加導入された。

・逆走   ・幅寄せ   ・進路変更   ・不必要な急ブレーキ
・ベルをしつこく鳴らす   ・車間距離の不保持
・追い越し違反

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”自転車”のあおり運転には、3年以内に2回違反した
14歳以上に「安全講習」を義務化。
受講しないと、
5万円以下の罰金が科せられます。

2020年07月08日

ことば遊び 「言葉の語源/”女”のいる漢字」

■”女”のいる漢字

女将(おかみ)     遊女(あそびめ)    海女(あま)      
乙女(おとめ)      女形(おやま)       女傑(じょけつ)
売女(ばいた)      貞女(ていじょ)     淑女(しゅくじょ)
不生女(うまずめ)     未通女(おぼこ)    早乙女(さおとめ)     




1830 【吉村外喜雄のなんだかんだ】 
ことば遊び 「言葉の語源/”女”のいる漢字」

日本語を学ぶうえで、女性に絡む言葉を漢字にすると大変
面白い。
そこで、今日のことば遊びは言葉の語源”女”のいる漢字か
ら・・組み合わせによって、様々に使い分けられるのです。

女3人寄れば「しい」、古い女と書いて「」と呼ぶよう
に、”笑点”の言葉遊びから生まれたような面白さがあり
ます。
」は”良い女”と書きますが、「産す女」が「むすめ」に
なったと言われている。

親にとって、娘は可愛くてしかたがない・・
そこで「愛」に「娘」で「愛娘(まなむすめ)」が生まれた。
しかし「愛息子(まなむすこ)」という漢字はない。

女の子は可愛くて愛らしい・・
そこで「女」に「子」をくっつけて「」になった。

「女」に「弱」をくっつけると「(たお)やか」・・
しなやかで優美な女性の姿になります。

(かかあ)」は鼻息の荒い妻。日本で生まれた国字です。
「女」に「波」は「(ばばあ)」、「眉」を付ければ「媚」になる。

「女」に「母」は「(うば)」、「家」をつければ「嫁」になる。
「女」に「喜」では「嬉しい」・・

昔の人のユーモア感覚がうかがえ、楽しくなってきます。

2020年07月14日

伊藤忠商事・初代の初心

■「てんびんの詩」

30年前、竹本幸之助の脚本で映画化された
「てんびんの詩」
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近江商人の家に生まれた少年”近藤大作”が、
小学校を卒業した日、天秤棒を被いて鍋蓋の
行商に出る話。
失敗・挫折を乗り越えて、商人の心を知るまで
を描く。 
      tenbinnouta
社員研修で何度も上映したが、あふれ出る
涙をこらえるのが大変でした。

 

1831 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「伊藤忠商事・初代の初心」

伊藤忠商事初代・伊藤忠兵衛は、1842年滋賀県
豊郷村の、近江商人五代伊藤長兵衛の次男に
生まれた。
忠兵衛15歳の時、天秤棒を担いで行商を始めた。
この年を伊藤忠商事創業の年としている。

[  初代の初心 ]

   1858、15歳で旅に出た。大阪へ、紀州へ。
   郷里近江の麻布を商う旅へ。
   年を経て、下関や長崎まで商いを広げる中で、
   少年は気づき、学んでいく。

   商いとは何か。ただ物品を届けるだけではない。
   求められるものを、求める人に、求められる形で、
   お届けすること。

   やがて生まれる信頼。喜び。満足。その先にある、
   何かもっと尊いもの。すべての人々の役に立ち、
   世の中全体のしあわせにつながる営み。
   それが商いの尊さなのだと・・

少年の名は伊藤忠兵衛。伊藤忠商事の初代。
こんな言葉が伝わっている。
商売は菩薩の業、商売道の尊さは、
   売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、
   御仏の心にかなうもの


今の言葉で「 売り手よし、買い手よし、世間よし
つまり「三方よし」の起源となった商いの心。

160年以上、私たちが続けてきた商いの形。
初代の初心を胸に、3つの「よし」に向かう、
私たちの旅に終わりはない。
伊藤忠商事は、2020年4月1日、企業理念を
「三方よし」に改めた。

2020年07月15日

仏教の教え「”お盆”の由来」

■新盆と旧盆
私の家族は7月15日の新盆に墓参りをする。

石川県は能登から加賀まで全て8月15日
の旧盆にお参りをします。
新盆にお参りするのは、犀川と浅野川に
囲まれた市の中心部の家庭だけ・・

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お墓の前に金沢伝統の「箱きりこ」を吊る
し、ロウソクを灯します。

4~5年前から、雨に当たると張ってある
紙が敗れるし、後片付けが大変と、伝統の
箱キリコが姿を消し、情緒のない板きりこ
に取って代わるようになった。
 
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1832 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
仏教の教え「”お盆”の由来」

亡き父母に会う”お盆”の由来は、「孟蘭盆経」の説話に
よります。
♪お釈迦様の弟子の”目連尊者”が、初めて”神通力”を
得たときのこと・・
目連尊者は、亡き父母に何かできないものか?と思い、
得意の神通力を使って探したところ、餓鬼道で飲み食い
出来ずに、苦しんでいる母親を見つけました。

そんな母親を助けたいと、目連尊者は、鉢に盛ったご飯を
差し出します。でも、ご飯を口に入れようとすると、ご飯が
炭になってしまい、食べることが出来ません。 

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号泣した目連尊者、母親を救う手立てをお釈迦様に尋ねた。
すると、お釈迦様「あなたのお母さんは罪が重かったので
しょう・・あなた一人の力ではどうにもなりません」と諭した。

そこで釈迦は、旧暦の7月15日(現在の8月半ば頃)に、
徳を積んだ僧侶にお布施をすることを教えた。
そうすれば、父母もご先祖も三途の苦しみから逃れられ、
時に応じて解脱し、衣食にも困らなくなると言われた。

その通りに実行すると、母親は餓鬼道から逃れることが
でき、無事往生することが出来た。
目連尊者は大いに感謝して、この習わしを後々まで残し
続けることにした・・これが”お盆”という行事の由来に
なった。
お盆に、お供え物を盆に盛り、ご先祖を供養すれば、
その功徳によって、先祖は苦しみから救われ、今を生きる
私たちも幸せを得ることができるのです。

2020年07月18日

寓話/三尺三寸箸・地獄と極楽の話

1832 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
仏教の教え
「寓話/三尺三寸箸・地獄と極楽の話」

法話によく使われる「三尺三寸箸/地獄と極楽の話」です。

昔ある男が、地獄と極楽の見学に出かけました。
最初に地獄に行ってみると、そこはちょうど夕食の時間で
した。食卓には、罪人たちが向かい合い並んで座っていま
した。
テーブルには、粗末な料理が出されていると思っていたら、
何と、豪華な料理が山盛りに並んでいるではないか・・

なのに罪人たちは皆、ゲッソリ痩せこけている。
不思議に思ってよく見ると、彼らの手には1メートルもあ
る長い箸が握られていた。

罪人たちは、長い箸を必死に動かして、つまんだご馳走を
口に入れようとするが、どうにも入りません。
イライラして怒り出す者や、隣の人がつまんた料理を奪お
うとする者など、醜く争っているのです。

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男は次に極楽に向かった。丁度夕食時で、極楽に往生した
人たちが、仲良く食卓に並んでいた。
もちろん料理は山海の珍味です。

極楽の人は皆ふくよかで肌も艶やか・・
ふと箸に目をやると、地獄と同じ1メートルの箸を持って
いた。一体地獄と極楽何が違うのだろう?と疑問に思い
ながら、食事が始まるのを待っていた。

直ぐにその謎が解けた・・極楽の人は、長い箸で挟んだ
ご馳走を「どうぞ」と言って、向かい側の人に食べさせて
いる。
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「ありがとう」とほほ笑んだ相手は、「何がお好きですか」
と、自分にも食べさせてくれました。
なるほど・・男は「極楽の人は心がけが違うわい」と感心
した。
同じようにテーブルを囲んで、一方は「自分のことのみに
囚われ、傷つけあっている」。
もう片方は「相手を思いやり、思いやられ、感謝し、感謝
され、和気あいあい」みんな仲良く夕食を楽しんでいた。

2020年07月24日

寓話/お釈迦さまに救われた女

1834 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
大乗仏教の教え
「寓話/お釈迦さまに救われた女」

インドのコーサラ国にガウタミーという女性がいました。
彼女には男の子が一人いました。
結婚後子供に恵まれなかったが、ようやく授かった子ども
です。
彼女の可愛がりようは常軌を逸していた。
その、よちよち歩き始めたばかりの可愛い男の子が、
突然死んでしまった。

ガウタミーは、子どもの死体を抱えて町中を走り回ったた。
彼女は狂ったように叫んだ・・
「どなたか、この子が生き返る薬を持っていませんか?」

抱えた子どもは腐り始め、臭いがしだした。
それでも死体を離さなかった。
『女よ、私がその薬を作ってあげよう・・』

通りがかりの人が、そう声をかけた・・お釈迦さまです。
お釈迦さまはガウタミーに
『薬の原料となるカラシ種を貰ってきなさい』
とお命じになった。
但し『これまで死者を出したことのない家から貰ってきた
ものでないと効かない』と言われた・・

ガウタミーは家々を訪ねて回ります。
「お宅では死者を出しましたか・・?」

訪れるどの家もどの家も、すべて死者を出している・・
ある家では、昨年子どもが死んだと聞かされた。
夫が亡くなったと、涙ながらに語る妻もいた。

ガウタミーの狂気は、少しずつ鎮っていった。
悲しみに打ちひしがれているのは、自分だけでないことに
気づいた。
どの家も、じっと悲しみに耐えて生きている・・
ガウタミーは、お釈迦様のところに行った。

釈迦『女よ、カラシ種を持ってきたか?』
「いいえお釈迦さま、もう薬はいりません・・
この子をダビに付します」

ガウタミーは、力強くそう答えた。

2020年07月29日

運命は変えられるか?

1835 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生 「運命は変えられるか?」

人生は運命に左右され、変化していく。
一方、変えられないのは”宿命”です。生まれながら
背負って、生きていかねばならないのが”宿命”です・・
変えることができません。

しかし、運命はいくらでも変えることができます・・自分の
努力次第で、変えることができるのです。戦後政財界から
師と仰がれた哲学者で教育家の”安岡正篤”は、
善きことを重ねると、因果の法則によって運命は
変え
  られる
」と説いている。

以下の3つの何れかを体験すると、誰でも運命を変える
ことが出来るのです。

(1)死と隣り合わせの病気や事故を体験した

私は不治の病で病院の隔離病に入れられていた。
病棟の患者が次々亡くなっていくのを見た。
     あと何年生きられるだろう・・
青春期の体験から死生観が芽生え、その後の生き方、
考え方の柱になった。

海で溺れた私の従弟・・3日後病院のベッドで目が
覚めた。「美しいお花畑を渡ろうとしたら、後ろから
 
呼び止められよみがえった」と臨死体験を語っている。

(2)辛酸を舐める辛い体験をした

満州で裕福に暮らしていた私の叔父。
敗戦で全てを失い、命からがら妻子を連れて私の家に
転がり込んできた。その後、叔父夫婦は身を粉にして
働き、店を4店舗構えるまでになった。

誰も、こんな体験をしてまで人生を変えたいとは思わない。
あと一つその気になれば、人生を変えることが出来る方法
があります。それは・・

(3)本気で念じた想い・志を、毎日毎日やり続ける

   
自分が得意なことを見つけて、日々寝食を忘れ没頭す
る。すると、運命を変えることができるのです。

    ・10年/偉大なり  
    ・20年/恐るべし
    ・30年/語り継がれ歴史になる
    ・50年/神のごとし
 


                                      ~鍵山秀三郎語録~

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