1807 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「言葉の語原/屁の河童」
言葉の語原の意味を知るのは楽しいものです。
まずは「くだらない」の語原・・
江戸時代、お酒といえば灘・・上方がお酒の本場とされて
いた。江戸へは、東海道を下って運ばれてくる。
対する関東の酒は米、水質共に悪いせいか、
上方に下ることはなかった・・
そこから「くだらない」の言葉が生まれ、「価値がない」
「つまらない」の意味の言葉を「くだらない」と言うように
なった。
次に、「ごまかす」の語原・・
この語原は諸説あるようですが、「胡麻菓子」説が面白い。
見かけは胡麻が付いて、いかにも美味しそうだが、
実は焼いてふくらませただけの不味い菓子のことを、
「胡麻菓子」と言ったことから・・
人を”だます”ことを「ごまかす」と言うようになった。
次に「たやすい」ことを「へのかっぱ」と言う・・
何とも可笑しな言葉です。
語原をたどっていくと「木っ端の火」になる。
七輪で火をおこすとき、火種に木屑を入れ、燃え上った
ところへ炭を入れる。
この木っ端、パッと燃え上がるが、直ぐ燃え尽きてしまう
ので、手早くしなければ間に合わない。
そこで江戸の庶民は、はかないものを「木っ端の火」と
言った。
このままでは面白くないので、江戸っ子特有の洒落で、
「河童の屁」と言うようになった。
いつの頃からか、それがひっくり返って「屁の河童」にな
り、言葉の意味もひっくり返って、「たやすく出来る」
の意味に 使われるようになった・・これこそ「へぇ~」
ですね。