1796 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
男の言い分、女の言い分
「男女の意識のズレ/買い物」
夫婦間にズレを生ずる永遠のテーマに「買い物」がある。
多くの夫にとって、休日、妻と行く買い物は苦痛です。
冷蔵庫を買い替えることになり、先月妻とショッピング
モールにある、家電量販店に行った。
そのとき何故妻は、冷蔵庫を買いに行くのに、家電店に
真っすぐ行かずに、あちこち寄り道するのか?
一般に女性は、目的の売り場に一直線に向かわない。
目についたバックを鏡に写してみたり、ブラウスを肩に
当ててみたり、パンプスを履いてみたり・・
これが男性の私にはさっぱりわからない。この宛てのない
寄り道をする妻に、ストレスを感じるのです。
女性は、売り場をあちこち覗いているうちに、脳内の
”直感力”が働きだす。
その後、目的の冷蔵庫売り場に向かえば、直感が働いて
パッと候補が目に入ってくる。そこから候補数点の商品特
長を比較して、いきなり「これがいい!」と、一押しの1点
を指さす。
一方男性は、製品の仕様を一つひとつ「比較検討」して
選ぶ。
女性からみれば、予算15万円の冷蔵庫を買うのに、
25万円の冷蔵庫の仕様をじっくり見る意味が理解できな
い・・イライラする。
数ある候補の中から”ベストを選びたい”男性にとっては
比較検討してからでないと、買う決断ができないのです。
男性の私から見ると、妻の「ビビッときたから」は、選ぶ
理由にしては甚だ心もとない。
それでつい「ほかに、もっと見てからにしては?」と
言ってしまう・・
妻の高揚した気持ちを萎えさせる、夫の一言なのです。
黒川伊保子著「妻のトリセツ」より