1795 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
男の言い分、女の言い分
「男女の意識のズレ/家事」
長年、夫婦共働きの我が家・・
少しでも忙しい妻の助けになればと、家事を手伝ってきた。
食事のあとの食器洗い、汚れた衣類の洗濯。
干す、取り込む、畳んで仕舞う、すべてやった。
ところが、手伝っているのに「裏に汚れが付いている」
「取り込んだ洗濯物が生乾き」など、よく文句を言われる。
そもそも男と女では、見えているものが違う。
右脳と左脳の連携がいい女性は、直感力に優れ、
思ったことがすぐ言葉となり、動作になって表れてくる。
また、目の前のものをなめるように見るので、
姑のちょっとした顔色の変化も、見逃さない。
一方男性は、右脳と左脳の連携が緩慢です。
代わりに、奥行や距離感、空間認識力に優れる。
遠くや全体像はよく見えるが、目の前の観察力は劣る。
妻が髪型を替えても、口紅を替えても気づかないのです。
更には、色の見え方も違うし、音を認知する周波数も、
嗅覚や味覚の感度も、皮膚の感触感度も、男と女では
違うのです。
女性は、台所で調理をしながら、魚を焼き、赤ちゃんへの
目配りを怠らない。
一方男性は、調理に集中して魚焼き機 から出ている煙に
気づかす、赤ちゃんのこともすっかり 忘れている。
つまり、家事をする夫と妻の見える世界が違うのです。
黒川伊保子著「妻のトリセツ」より