成人病予防に食物繊維食品
1793 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康「成人病予防に食物繊維食品」
炭水化物、たんぱく質、脂肪は「三大栄養素」です。
それに、ビタミンとミネラルの二つの栄養素を加えると
「5大栄養素」になります。
その後、「食物繊維」が第6の栄養素に加えられた。
それまで食物繊維は、食べ物として口から入れても、
体内を素通りするだけで、便秘解消に役立つ程度にしか
見られなかった。
1960年代になって、注目されるようになったのです。
アフリカで大腸ガンが少ないのは、モロヘイヤなど食物
繊維を多く摂っていることが、分かったからです。
食物繊維は便通を良くし、排便量を増やすと同時に、腸内
から発ガン物質を排泄してくれる。更に、糖尿病や高脂血
症の予防と改善に役立つこと、が明らかになったのです。
食物繊維には、水に溶けやすい水溶性と、水に溶けにくい
不溶性の2種類があります。
水溶性は、ヌルヌル粘っこい食品、コンブやワカメなどの
海藻類、納豆、コンニャク、サトイモなどがあります。
不溶性食品は「3日通じがなければゴボウを食え」と
言われる、ゴボウなどの根菜、シイタケなどのキノコ類、
芋や豆類、穀物などがあります。
お袋の味の家庭料理には、きんぴらゴボウ、具沢山の
おから煮、ヒジキの煮つけ、切り干しダイコンの煮物、
ワカメの酢の物など、食物繊維たっぷりの健康長寿食が
あります。