1784 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
男の言い分、女の言い分
「男女の意識のズレが夫婦喧嘩に(3)」
地球上のほとんどの生物は、生殖によって遺伝子を残す
ことを第一の使命とする。
その最も効率的な方法は、「タイプや性格の違う相手と
交わる」こと、「生殖の機会のたびに相手を変える」の
2つがあります。
そうすることで、遺伝子は多様性を極め、「ダーウィンの
進化論」に言う、環境の変化に適応した子孫の生存率を
高めることができるのです。
思春期を迎えた男女の遺伝子、性格がかけ離れている
ほど、二人は強く惹かれ合うことになります。
遺伝子のタイプが異なる相手と子どもを作れば、子孫の
バリエーションが増えるのです。
神経質と大雑把、せっかちとのんびりやなど、感性が
真逆の「相性の悪いカップル」ほど強く惹かれ、愛し合う
ようになるのです。生殖相手としての相性は”抜群”なの
です。
逆に、食べ物の好みも、趣味も、笑いのツボも一緒という
オシドリ夫婦は、いつも仲が良く、親友のような関係を保つ
ことができるが、その代わり発情しにくいので、セックス
レスになりやすい。
性格が真逆の二人が惹かれ合い、愛し合い結婚する。
子どもの教育、食べ物の好き嫌い、家、親の問題など、
いくら話し合っても平行線のまま、夫婦喧嘩が絶えない。
挙句”性格の不一致”を理由に、離婚してしまうのです。
黒川伊保子著「妻のトリセツ」より