毎年4月、新入社員に歓迎挨拶をするとき、
最後に一言付け加えることがあった・・
人間として成長して、更に大きな夢(仕事)に
チャレンジしたいと、会社を辞めていくのは
いい・・
でも、退職願いを出して、上司から遺留される
ことなく、何も言われず受理されてしまう・・
そんな辞め方にはならないでほしい 」
1776 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「仕事と人生」
仕事に行き詰まると会社を辞めて、勤め先を点々と替わる
人がいます。何故かそういう人は社会の評価が低いのです。
職場は人間形成の道場です。仕事は自らの人間性を磨き、
高める場所です。そう考えて仕事をする人は、困難に出会
ったとき、今やっている仕事に懸命に取り組んで、問題を
乗り越えようと努力します。
私が二十歳の頃、当時真打になって間もない三遊亭園歌
(歌奴)の地方公演に、約1週間アルバイトで同行した
ことがある。
当時歌奴は、新作落語「授業中」で「山のあな、あな、
あな」とドモって、爆発的人気を得ていた。
ドイツの詩人カール・ブッセの有名な詩である。
『 山のあなたの空遠く 幸い住むと 人のいふ
ああ我ひとと とめゆきて 涙さしぐみ かへりきぬ
山のあなたに なほ遠く 幸い住むと 人のいふ 』
あの会社なら、自分にふさわしい仕事ができるだろう、
あの会社なら、やり甲斐があるだろう・・と、
今やっている仕事に身が入らず、山のあなたの空遠く、
幸せを探し求めていても、うまくいくはずがない。
以下、川人正臣偏「豊田良平先生に学ぶ仕事と人生」から
『 仕事をすることによって 人間ができてくきる
人間ができると 仕事もできる
人間が仕事をつくり 仕事が人間をつくっていく
自分の仕事ができない者は 何をやってもできません
逃げたら駄目なんだ。困難はそのとき辛くても
必ず将来の肥やしになり 飛躍になるから・・ 』