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2020年01月 アーカイブ

2020年01月02日

ことば遊び 「本当の笑いとは・・」

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します



1775 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び「本当の笑いとは・・」

お正月、テレビチャンネルを回すと、いつものような
「お笑い娯楽番組」ばかりで、視る気にならなかった。

2014年に人間国宝になった柳家小三治師匠(78歳)
師匠が考える”笑い”とは・・
人を笑わせるのが芸ではない、笑ってしまうのが芸

落語界を背負う、当代屈指の古典落語の最高峰と
評される、柳家小三治師匠。
小三治師匠の落語は”奇”をてらわない。
無駄を削ぎ落し、ただタンタンと語る・・


人を笑わせたくて、噺家や漫才師になる人が多い。
修行を積んでいくうちに、人を笑わせることがたいした
ことではないことに気づく・・分かってくる。

今人気の漫才師のように、「ガハハ・・」と笑わせよう

している間は、まだ一人前ではない。

笑わせようとして笑わせるのは、同じことをやっていると
いずれ客がついて来なくなる、限りがある、飽きがくる。
自分も飽きるし、聞いている客も飽きる。
次々と新しい笑いを、客に提供しなければならなくなる。

小三治師匠が考える”笑い”とは・・
面白い日常の話をそのまんま話して・・笑わせる

落語は笑わせるために語っているのではない。
聞き手が語りに引き込まれて、そこから自然に湧き
上がってくる”笑い”・・それが素晴らしい芸になる。

笑わせるのではなく、お客が「つい!笑ってしまう」芸
なら、
新しいネタを考えなくていい・・プッシュがいらな
い・・
ひたすら落語の世界を演じていればいい。

面白く出来ている落語は、
笑いが多い少ないではなく、
「ヘェ~エェ~」とお客が笑いに引き込まれて、
お客の目つきが変わってくる・・輝いてくるのです。

2020年01月05日

仕事と人生

 


毎年4月、新入社員に歓迎挨拶をするとき、
最後に一言付け加える
ことがあった・・

「 この会社で精一杯頑張って、認められ、
  人間として成長して、更に大きな夢(仕事)に
  チャレンジしたいと、会社を辞めていくのは
  いい・・  
  でも、退職願いを出して、上司から遺留される
  ことなく、何も言われず受理されてしまう・・
  そんな辞め方にはならないでほしい 」



1776 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「仕事と人生」

仕事に行き詰まると会社を辞めて、勤め先を点々と替わる
人がいます。何故かそういう人は社会の評価が低いのです。

職場は人間形成の道場です。仕事は自らの人間性を磨き、
高める場所です。そう考えて仕事をする人は、困難に出会
ったとき、今やっている仕事に懸命に取り組んで、問題を
乗り越え
ようと努力します。

私が二十歳の頃、当時真打になって間もない三遊亭園歌
(歌奴)の地方公演に、約1週間アルバイトで同行した
ことがある。
当時歌奴は、新作落語「授業中」で「山のあな、あな、
あな」とドモって、爆発的人気を得ていた。

ドイツの詩人カール・ブッセの有名な詩である。

『 
山のあなたの空遠く  幸い住むと 人のいふ
  
ああ我ひとと とめゆきて  涙さしぐみ かへりきぬ
  
山のあなたに なほ遠く  幸い住むと 人のいふ 

あの会社なら、自分にふさわしい仕事ができるだろう、
あの会社なら、やり甲斐があるだろう・・と、
今やっている仕事に身が入らず、山のあなたの空遠く、
幸せを探し求めていても、うまくいくはずがない。

以下、川人正臣偏「豊田良平先生に学ぶ仕事と人生」から

『 仕事をすることによって  人間ができてくきる
   人間ができると   仕事もできる
   人間が仕事をつくり   仕事が人間をつくっていく

   自分の仕事ができない者は   何をやってもできません
   逃げたら駄目なんだ。困難はそのとき辛くても 
   必ず将来の肥やしになり   飛躍になるから・・   』

2020年01月08日

幸せな人生「人生設計」

1777 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生「人生設計


長寿国日本・・今や「人生100年」を念頭に、生涯計画
を 立てなければならない時代になった。

私の親の世代、日本が近代化に取り組んだ大正時代の
平均寿命は、男性42歳、女性43歳で、現在の平均寿命
の半分、「人生50年」にも満たなかった。

長寿がすべてではない・・いかに長く健康でいられるか、
「健康寿命」に目を向けることも大切です。

長寿時代、定年退職後に20~30年の第二の人生が
待っている。その第二の人生を、目的も定かでなく、
無為に生き永らえるだけでは、長く生きる意味がないし、
もったいない。
````````````````````````````````````````````````````````
一度しかない人生・・私は16歳の時、生死に関わる病気
になり、
長期療養のため大学進学を断念した。

18歳の高校3年の時、学歴で給与・昇進などを差別する
企業に人生をゆだねるのではなく、どこまでも可能性が
追求できる、
商人の道を
進む決心をした。

そのために、この先10年為すべきことを書き出している。
仕 事]
・人の上に立つ人間になる。そのために、己を磨き・鍛え、
マネージメント、営業力を身に付け、経営の基本を学ぶ。

・独立資金を貯め、30代半ばには独立し、商人の道を
志す。(定年のない生涯現役を目指す)

座右の銘生涯目標
・一日一生(座右の銘は、病による死生観から生まれた)

・ 蛻変の経営哲学(企業生存の鉄則)
  (蝉は幼虫からさなぎになり、脱皮し羽化して成虫に
   なる。経営もまた、脱皮・成長を繰り返し、変革して
   いかなければならない)
そのために・・
自分に無いものを持つ友人・ブレーンを増やしていく! 
金儲けは50の年を過ぎてから・・

「現在の仕事より10倍可能性のある業種があれば、    
  果敢に挑戦する!  しかし失敗は許されない。
 
己の身の丈に見合った職業を選び、目標を設定する」

資格取得
・簿記3級 ・・ 経営に不可欠
・自動車2種免許 ・・ 万一失業した時のために
・宅建主任 ・・ 国家資格取得(不動産取引業も視野)
趣 味
・囲碁と麻雀・・自身の強み、経営の勘、勝負の綾を磨く

他愛のない計画です
が、その後の人生の指針になった。

18歳の時、40年後の人口ピラミッドを見て・・
大変!しっかり貯蓄して、老後の備えをしておかなければ
ならないことに気づいたのが、きっかけです。

2020年01月12日

三浦雄一郎の健康法

1778 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康 「三浦雄一郎の健康法」

プロスキーヤーの三浦雄一郎氏、60代の半ば頃は
肥満に高血圧、不整脈と、ひどい状態でした。

世界7大陸最高峰からのスキー滑降を成し遂げ、
気がぬけたのでしょうね・・
日課のトレーニングをさぼり
食べ放題、飲み放題。筋肉が落ち、体重は90㌔、
体脂肪は45%
を超えた。

階段を上がるのもしんどくなり、「もう年だから」とこの時
あきらめてしまったら、人生は終わっていたでしょうね。
衰える瀬戸際で、足腰を鍛え直すことにしたのです。

60代半ばに、「エベレスト登頂に挑戦する」
目標を
設定し、決意し
た。
まず両足首に”重り”を1㌔ずつから始めた。
これで近所を散歩したり、デパートの1階から10階まで
上がり降りしたり・・


慣れてきたら少しづつ増やし、両足首に10㌔、背中に
30㌔のリュックを背負って歩いた時期もあった。
そして「攻め」と「守り」・・2種類の健康法を繰り返し
た。
早寝早起きしてラジオ体操、バランスのとれた食事など、
一般に健康に良いとされることが「守りの健康法」。

減量目標を達成し筋肉をつけるには、少し負荷をかけた
「攻めの健康法」を続ける必要があった。

無理は禁物・・ゆっくり歩き、疲れたら休む。
毎日歩く距離や時間などの目標は、決めないことにした。
天気が悪かったり、気分が乗らなければ休んだ。

こつこつ習慣化するようになったら大成功です。

                                      読売新聞「人フレイル講座/安心設計」より

2020年01月15日

橋本佐内/啓発録・稚心を去る

1779 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
古事から学ぶ
{「
橋本佐内/啓発録・稚心を去る」

13日は成人式でした。教育制度が充実した今の時代、
親からの学費の仕送りに感謝し、自らの進路を明確にして
勉学に励む学生は、どれだけいるでしょうか?

幕末の福井松平藩が生んだ偉人・橋本佐内は、春嶽を
助け、
一橋慶喜を擁立したことから、安政の大獄の時、
伝馬町牢屋敷で斬首となった・・享年26歳。

7歳で漢籍・詩文書道を、8歳で漢学を学んでいる。
佐内15歳の時、今までの生き方を省み、以後の生き方の
指針を5項目に定め、「啓発録」に著している。


1.稚心を去る  
遊びなどの楽しいこと、怠け心、親への甘えなどは、
学問の上達、武士としての気概を妨げるので、
捨て去るべき。

2.気を振う
人に負けまいと思う心、恥を知り悔しいと思う心を常に
持ち、緊張を緩めることなく努力する。

3.志を立てる
自分の心の赴くところを定め、一度こうと決めたら、
その決心を失わないよう努力する。

4.勉 学
優れた人物を見倣い実行する。
学問では、強い意志を保ち努力しなければならないが
自らの才能を鼻にかけたり、富や権力に心奪われることの
ないよう自ら用心し慎むとともに、それを指摘してくれる
良き友を持つよう心掛ける。

5.交友を択ぶ
同郷、学友、幼なじみは大切しなければならないが、
友人には”損友”と”益友”があるので、その見極めが大切。
益友といえる人がいたら、自分の方から交際を求め、
兄弟のように付き合う。
益友には次の5つを目安とする。

◉ 厳格で意思が強く、正しい人であるか?

◉ 温和で人情に篤く、誠実な人であるか?

◉ 勇気があり、果断なひとであるか?

◉ 才知が冴えわたっているか?

◉ 細かいことに拘わらず、度量の広い人であるか?

2020年01月19日

議院内閣制に程遠い日本の国会

1780 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「議院内閣制に程遠い日本の国会」

毎年1月に召集される通常国会で、政府から翌年度の
総予算が提出され、審議される。
以下、読売新聞「五郎ワールド」からの抜粋です。

日本の国会・・今や予算案の具体的審議はもちろん、
討論さえもしない国会になってしまった・・なぜなのか?

世界の議会の中でも日本の議会は特殊である。
その一つが「与党の事前審査制」だ。
政府の政策は与党によって事前に審査・調整され、
内閣は、与党の”党議決定”を経て閣議決定する。

このため与党にとっては、議案が国会に提出されると、
”後は通すだけ”のものでしかなくなる。
蚊帳の外に置かれた野党にとって、国会こそが出番になる。
しかし、具体案を示して迫っても、党議決定した与党が
応ずるわけがない。

かくして野党の存在理由は、政党支持率に絡む政府の
スキャンダル追及重視にならざるを得なくなる・・
昨年12月の「桜国会」がそのよい例で、今国会も野党は
「I R汚職事件スキャンダル」追及を、最重要案件にして
いる。
事前審議性があるために、国会議員間の直接的意見交換
を行う”討論”が著しく少なくなる。
討論は、野党が政府に問い正す”質疑”とは異なります。

日本の国会審議における”討論”は、わずか3%にすぎな
い。英仏とも、下院で30%に上がっているのに比べ、
その差は歴然としている。

これだけ膨大な財政赤字を積み上げながら、予算案を真剣
に議論しない・・
そんな議会運営をしている体制を、
議院内閣制と規定して
いいものか?
政権を支える政党の現体制を、議院内閣制と呼んで
いいものか?
予算案国会提出前に、事前審査を終えた後、国会でいかに
成立させようかと腐心するだけで、論議しないのでは
「言論の府」とは到底言えまい。

予算は国民生活のに直結し、国の進路を決める上で極めて
重要である。逐条審議は無理としても、重要予算の徹底
審議はやるべきでせあり、可能だろう・・国会改革は急務
なのです。  
                                                    
       

2020年01月22日

過去70年2番目の記録的暖冬

■ 氷室の饅頭
金沢市・湯涌温泉では、毎年冬の間に積もった
雪を”氷室”に貯蔵し、6月に「氷室開き」を行う
 
伝統行事がある。
江戸時代、加賀藩前田家は毎年7月1日に
氷室の雪を、遠く江戸幕府に献上したことから、
無病息災を願って7月1日に、 こし餡の入った
”氷室饅頭”を食べるようになり、
現在も続いて
いる。  
       179_01 (3) 
積雪が少ない今年は”氷室の仕込み”に黄信号が
ともり、伝統行事に支障をきたしそうです。


1781 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「過去70年2番目の記録的暖冬」

一昨年の2018年2月は、1981年の56豪雪以来
37年ぶりの豪雪になったが、それ以外の年は金沢に
雪が積もらなくなった。

今年の冬、一番寒さが厳しい大寒の1月20日を過ぎても
雪が降らず、記録的小雪の年になった。
1月上旬の金沢市の平均気温は6,6度で、平年より
2,1度も高く、この先暖冬傾向が続くと、金沢地方気象
台。
今年の金沢の降雪は、初雪が降った昨年12月6日の2㌢
だけ・・過去70年間で2番目の、雪の少ない年になつた。

暖冬でスキー場はお手上げ・・一里野スキー場は、18日
の土曜日ようやく、上級と中級コースのみ滑降可能となっ
た。
2月中旬、富山県南砺市たいらスキー場で開催される、
とやま・なんと国体スキー競技大会も、記録的雪不足で
大会関係者は頭を抱えている。

1981年の56豪雪以降、1月10日時点で降雪量が
2㌢以下だったのは、2008年の2㌢と2016年の
ゼロ㌢の2回のみ。
暖冬で海面水温が年々上がり、太平洋
勢力が強まっ
た。更に、地球温暖化による大気温上昇の影響が大きい。

石川県の酒造業界・・
暖冬で大吟醸の仕込みに危険信号!温かい日が続くと
発酵が進み過ぎて、氷で冷やすなど、温度管理に追われ
・・
例年ならクローズの県内のゴルフ場は、営業出来て喜んで
いると思ったら、意外にも雪が降らなくて困っている。
積雪時に薬剤を撒いて芝を休ませてやらないと、芝が丈夫
に育た
ないのです。

2020年01月25日

男女の意識のズレが夫婦喧嘩に

1782 【吉村外喜雄のなんだかんだ」
男の言い分、女の言い分
「男女の意識のズレが夫婦喧嘩に」

NHK朝ドラ「スカーレット」の夫婦喧嘩の会話から・・

夫「お父さんに・・二人仲良うせいと言われたが、
     最近ゆっくり話し合っていないもんな」
妻『最近やないよ・・武史が生まれてからずぅ~とや』
夫「そんなことないやろ・・」

妻『ほらな!ズレがあるんや・・うちはそう思うていた』
夫「具体的に言うてくれんと、わからへんやないの・・
     何に腹立てているのか?」

妻『例えばな、武史が寝てしまって、寝かそうとする。
     そしたら、あんたが・・僕がヤル・・言うやん』
夫「ん?それが、何があかんのや?」

妻『いつもそうやん・・うちがやるつもりでいるのに、
     エーヨ、エーヨ、僕がやる・・て言う』
夫「それ・・何がアカンのや?」

妻『もうエーわもう!しょうもない・・もう、止めや!』
夫「せやけど、そういうことか積り積もっているのやろ 
     ・・まだ話、終わってないやろ」

妻『終わりはないで・・こういう話に終わりはないで!
     うち、一回言い出したら、ドンドン出でくるわ・・

    仕事が忙しくて、夫の洗ろたシャツ、パパッと適当に
    畳んで仕舞うねん・・
    それを夫がわざわざ取り出して、きちんと畳み直す。
    嫌みか!・・優しいで、優しければ優しいほど、
    うちが責められているような気分になんねん!』

夫「ほなら、どないせいと言うねん!」
妻『わからへん!わからへんから黙ってた・・』

この夫婦のズレ・・どうすればお互い理解し合えるよう

}なるのか?  仲良くなれるのか?
次号で、ズレの原因と解決策を考え、夫婦円満の秘訣を
探ります。

2020年01月29日

男女の意識のズレが夫婦喧嘩に(2)

前号で、妻が夫にどのような答えを期待したのか?
以下、その答えになっているでしょうか?

妻『武史が寝てしもうて、寝かそうとする。
   そしたらあんた・・僕がヤル・・言うやん。

     何かあるごとに、夫の優しい言葉・・それって嫌み!
    優しければ優しいほど、責められているような気に
     なるねん。

だから、そんなことせんでエーねん・・
「何か手伝うことないか?」くらいでエーねん。
そしたら布団でも敷て・・ッて言うから。
それでエーねん 』と・・



1783 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
男の言い分、女の言い分
「男女の意識のズレが夫婦喧嘩に(2)」

妻が夫との会話を不毛に感じるのは、「妻の身に起こった
ささやかなこと」を夫が受け止めようとしないからです。

すでにケリがついたはずの過去の失敗を、まるで昨日起き
たことのようになじる妻・・女性の脳は、過去に体験した
記憶に”感情”の見出しをつけて、脳に収納している。

これは、女性が子育てのために備えておかなければなら
ない、大切な能力なのです・・

子育ては常に「新しい難題」に直面する。何億年にわた
り引継ぎ、培ってきたこの遺伝的能力は、過去の記憶を
総動員して、瞬時に答えを出す機能を備えるようになった
のです。
「子どもが熱を出した・・熱があるのに顔が青ざめている。
これはいつもと違う・・救急車を呼ぶべきか? 」

母親は、これまでの体験を思い返して、現在の状況を確認
する。そして、事例が長女の時と同じか、ママ友から聞い
た体験談、さらに自身の幼い頃の記憶まで総動員して、
どう対処すべきかを即時に判断するのです。

1つの出来事をきっかけに、過去何十年、脳に仕舞われて
いる類似の見出しにフックをつけて、生々しい臨場感を
伴ってよみがえらせるのです。
そんな時夫は「何をどうすればいいのかわからない」

妻が女友達と話しているのを聞いていると、
そうそう、わかるわかる」と相槌を打っていることに
気づくだろう。
妻友の一人が・・
「駅の階段でつまずいて、転びそうになったの」
『え~怖い!先の細いパンプスだと、引っかかるよね~』
『わかるわ~あぶないよね~』と口々に言い交わしている。

そのうち、なんの脈絡もなく、昨日行ったレストランの話
に移っている・・男性は、こういう会話が理解できない。

「階段でつまずいて、転んで怪我をした話」ならわかる。
だが「つまずいて転ばなかった話」をする意味が理解
できない。
会話の主目的に”問題解決”を求める男性脳は、
その程度の会話に、盛り上がる意味がわからないし、
オチのない会話は苦痛でしかない。

できることなら「そんなかかとの高い、つま先の
とんがった靴を履くのを、やめるべきではないか」
と、アドバイスの一つもしたくなるところだ。 

                                黒川伊保子著「妻のトリセツ」より

2020年01月30日

夫には解決できない嫁姑の関係

■結婚後、親と同居の私たち夫婦

10代~20代後半までの私は、病気長期療養
のため、両親の庇護の下にいた。
自宅療養が長く続き、社会復帰が遅れた私は、
長男夫婦に代わって家を継ぎ、両親と同居
することになった。
病気が癒えた27歳の時、結婚した。
妻は、舅姑によく仕えた。

嫁いでから約20年、6人の兄弟家族が集まる
正月の三が日、妻は台所に立ちっぱなしだった。
「実家で正月を迎えたい」とは言い出せなかった。

妻は、老いた私の父母を献身的に看病した。
そして見送った・・感謝してもしきれません。



1785 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

男の言い分、女の言い分
「夫には解決できない嫁姑の関係


1つ屋根の下で両親と同居する妻・・夫婦喧嘩に加え、
夫が介入できない「嫁姑問題」に悩まされることになる。

台所は主婦のテリトリー・・女の感性脳は、自分の目の
届く範囲をなめ尽くすように”感じ”、無意識に支配しよう
とする。
妻にとって台所という空間は、自分の思い通りに制御でき
ないと不安や不快感が募り、ストレスが溜まる。
嫁姑が互いにイラつくのは、この狭い「制御領域」で
ぶつかり合うからです。

台所で働く主婦は、冷蔵庫や棚の中の置き位置を、
ミリ単位で認知し、自分が置いたものを動かされたり、
動線をいじられると、大きなストレスになる・・
ときには、夫でも台所に入ることを嫌う。

テリトリーを長年守り、自由にしてきた姑には、嫁が実家の
ルールを無神経に持ち込んでくるのは
・・たまらない。
かといって、何も手伝わない嫁にも腹が立つ。

嫁姑の”制御領域”をめぐるバトルは、夫には理解できる
はずがなく、手も足も出ない。
賢い嫁は、姑の領域におずおずと入り込み、やがて自分の
領域を増やし、共通のルールを増やしていく。

賢い姑は、かって自分が体験した「姑の領域での疎外感」
を思い出し、嫁をいたわろうとする。

要は双方の”思いやる心”が問題を解決する・・
これがどちらか欠けると、嫁姑だけでなく、実の母娘の間
でもバトルを繰り返すこと
になる。 
  
                    
         黒川伊保子著「妻のトリセツ」より

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