1767 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「はやぶさ2が帰ってくる」
日本の小惑星探査機”はやぶさ2”は、2014年12月
3日、種子島宇宙センターからHー2Aロケットで打ち上
げられた。
あれから丁度5年目の2019年12月3日の昨日、
約1年半滞在した小惑星”リュウグウ”の探査を終えて、
地球への帰還飛行に入った。
来年2020年12月ごろ地球に接近し、小惑星の石の
入ったカプセルを地球に投下した後、残った燃料を使って
再度、他の星の探査に出かけます。
地球に近づき過ぎると、重力に引かれて成層圏に落ちて
しまいます。そこで数十万キロ離れたところから、オー
ストラリアの砂漠めがけてカプセルを投下します。
今回の”はやぶさ2”の目的は、太陽系の起源と進化、
生命の源の解明に繋がる手がかりを得ることです。
小惑星リュウグウは、前回”はやぶさ”が目指した小惑星
イトカワと比べると、より始原的な天体で、岩石には有機
物や含水鉱物がより多く含まれると、期待するのです。
届いた石は研究者が分析し、太陽系がどうやって出来たか
? 地球や生物の誕生・・などが分かる手がかりになるか
もしれません。