1766 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「廃県置州で日本に活力を(2)」
昭和38年、豪雪の年の2月下旬、私は就職のため、
煙を吐く夜行列車で、10時間かけて東京に行った。
今は、北陸新幹線で東京までわずか2時間半・・
気軽に日帰り出来るようになった。
器が年々小さくなっているのに、その器が明治初期の線引
きのままというのはおかしい。徒歩や馬の時代に作られた
行政割が、今の時代に合わなくなっている。
この狭い日本に47都道府県・・あたかも47の国がある
ようです。
石川県は、江戸時代の加賀藩のように、知事も議員も職員
も県民も、隣県の富山や福井の予算や事業計画を知らない
し、無関心である。
あるのは「隣県にあるからウチもつくる」という対抗意識
だけ・・広域圏に1つあれば十分の空港が、各県に1つ
2つと造られ、今では全国に97ヶ所もある。
面積がカリフォルニア州ほどの日本に、「オラが県にも
空港を」と競った結果が・・しかも9割が赤字です!
対抗意識が箱モノを増やし、維持管理の非効率化を招き、
今後、都道府県の財政悪化が懸念されるのです。
行政区の区割りを野放しにしてきた結果、住民には重い
税負担が強いられ、行政サービスの劣化招くことになる。
思い切った改革を断行をしなければならない時に来ている
のです。