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2019年12月 アーカイブ

2019年12月01日

廃県置州で日本に活力を(2)

1766  【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「廃県置州で日本に活力を(2)」

昭和38年、豪雪の年の2月下旬、私は就職のため、
煙を吐く夜行列車で、10時間かけて東京に行った。
 
今は、北陸新幹線で東京までわずか2時間半・・
気軽に日帰り出来るようになった。

器が年々小さくなっているのに、その器が明治初期の線引
きのままというのはおかしい。徒歩や馬の時代に作られた
行政割が、今の時代に合わなくなっている。

この狭い日本に47都道府県・・あたかも47の国がある
ようです。
 
石川県は、江戸時代の加賀藩のように、知事も議員も職員
も県民も、隣県の富山や福井の予算や事業計画を知らない
し、無関心である。
あるのは「隣県にあるからウチもつくる」という対抗意識
だけ・・広域圏に1つあれば十分の空港が、各県に1つ
2つと造られ、今では全国に97ヶ所もある。

面積がカリフォルニア州ほどの日本に、「オラが県にも
空港を」と競った結果が
・・しかも9割が赤字です!

対抗意識が箱モノを増やし、維持管理の非効率化を招き、
今後、都道府県の財政悪化が懸念されるのです。

行政区の区割りを野放しにしてきた結果、住民には重い
税負担が強いられ、行政サービスの劣化招くことになる。
思い切った改革を断行をしなければならない時に
来ている
のです。

2019年12月03日

はやぶさ2が帰ってくる

1767 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「はやぶさ2が帰ってくる」

日本の小惑星探査機”はやぶさ2”は、2014年12月
3日、種子島宇宙センターからHー2Aロケットで打ち上
げられた。
あれから丁度5年目の2019年12月3日の昨日、
約1年半滞在した小惑星”リュウグウ”の探査を終えて、
地球への帰還飛行に入った。

来年2020年12月ごろ地球に接近し、小惑星の
石の
入ったカプセルを地球に投下した後、残った燃料を使って
再度、他の星の探査に出かけます。

地球に近づき過ぎると、重力に引かれて成層圏に落ちて
しまいます。そこで数十万キロ離れたところから、オー
ストラリアの砂漠めがけてカプセルを投下します。

今回の”はやぶさ2”の目的は、太陽系の起源と進化、
生命の源の解明に繋がる手がかりを得ることです。

小惑星リュウグウは、前回”はやぶさ”が目指した小惑星
イトカワと比べると、より始原的な天体で、岩石には有機
物や含水鉱物がより多く含まれると、期待するのです。

届いた石は研究者が分析し、太陽系がどうやって出来たか
? 地球や生物の誕生・・などが分かる手がかりになる

もしれません。

2019年12月07日

ガン治療第4の道/免疫療法

1768 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「ガン治療第4の道/免疫療法」

今年の五月、「CARーT(カーティー)療法」という
ガン治療の最新技術を使った薬が、
保険の適用になった。

抗がん剤など、従来の治療法を幾つか試みたNさん・・
うまくいかず、再発を繰り返してい
た。
血液をつくる幹細胞を自身の体から取り出し、増やして
戻す「自家移植」も試みたが・・再発。

「私はもうだめ」とあきらめかけた時・・
「CARーT(カーティー)療法」を知った。
たった30分の点滴・・40度を超す熱や血圧低下に襲わ
れたが、ガンは消滅した。3年たった現在も再発していな
い。
CARーT療法は、患者自身の免疫力を生かしてガンと
闘う”T細胞”を体から取り出し、ガンを見つけて攻撃す
る”遺伝子”を細胞に入れ、体に戻してやる。

治療では、抗がん剤が効かない、白血病患者の8割以上、
悪性リンパ腫では、5割以上で効果があった。

CARーTを含む「免疫療法」は手術、放射線治療、
抗がん剤に次ぐ「第4のガン治療法」として、注目される
のです。
世界では、固形ガンに効果のある新薬の開発競争に
しのぎを削っているが、現時点では
、CARーT療法は、
肺や大腸などの固形ガンには効果が薄い。

遺伝子をT細胞に入れるとき、通常は遺伝子を載せた
ウイルスを細胞に入れて感染させる。
名古屋大学ではウイルスの代わりに、安い酵素を使う技術
を確立した。

遺伝子を操作する最新技術の免疫治療薬は、
大量生産が難しく、日本では3300万円と超高額です。
患者の負担を減らそうと、1千万円を切る価格の薬も可能
になってきているが・・

ガンと闘い続ける人類。ガン患者の生存率は年々上昇し、
昨年の日本のガン全体の5年生存率は、65.8%に・・
ガン治療新薬が次々開発されて、生存率が伸びてきている
のです。ガンが治る病になるのは、遠いことではなさそうです。
                                      
                                                              日経新聞「ガンは克服できるか」

2019年12月12日

背骨の病を自力で治した私

1769 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
健康 「背骨の病を自力で治した私」

6年前の10月30日、ゴルフ練習場でパター練習を終え
打席に戻った直後、左足がフワフワ浮いたようになり

立つことも歩くことも出来なくなった。
人の手を借りなければ一歩も歩けなくなったのです。

翌日、近所の医院でレントゲンを撮ったところ、背骨の下
から4番と5番が「坐骨神経痛」、6番と7番が「脊椎狭
窄症」と診断され、
医師から手術を勧められた。

「手術で完治する比率は50%」と医師に告げられ、
入院・手術を断り、自力で治すことにした。
翌日から、以下のリハビリ治療を開始した。

①泳ぎが得意な私・・近所の市営プールに通い、
  毎日
1キロ~2キロ泳いで、背筋を鍛えた。

②24段変速サイクリング自転車を買ってきた。
   お天気の良い日に遠出して、自転車を漕いだ。

③通販で健康機器を買い求め、
   部屋に置いて屈伸運動・・背筋を鍛えた。

サイクリングを始めてしばらくは、漕ぐたびに背中に痛み
が走った。
冬の間毎日①~③を続けていたら、4ケ月後みごと完治!
3月から、ゴルフとスキューバーダイビングを再開。

あれから6年。坐骨神経痛も腰痛も再発することなく、
ゴルフ、スキューバーダイビング、サイクリンク、そして
海外でトレッキングを楽しんでいる。

今年は、フィリピン・セブ島と久米島でスキューバーダイ
ビングを楽しみ、3月にはネパールの8千㍍ アンナプル
ナ連峰を望む、3200㍍のプーンヒルに登った。

8月には、しまなみ海道を尾道から大三島までサイクリン
グを楽しみ、
同好会の大会にも参加した。 
今年78歳・・坐骨神経痛や狭窄症が再発しないことを
願い、背筋を鍛えている。

 

2019年12月14日

ことば遊び 「世間体が気になる」

1770 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「世間体が気になる」

小学6年の孫、アイフォーンが欲しいと親にねだるとき、
「みんな持っている」と言って、要求を通そうとする。

いったい”みんな”とは、何人のことを言うのだろう?
アメリカの著名な心理学者によると、それは「3人」だと
いう。
島国の日本・・やたらと世間体が気になる国民のようです。

♪二人の兄弟が東海道を、仔馬を引いて歩いていた。
「なんで二人で引いているの? 一人は馬の背に乗って
いけばいいではないか」
通りがかりの人にそう言われて、兄が仔馬に乗った。

それを見た、次に通りかかった人・・
「年上の兄が馬に乗って、年下の弟に馬を引かせるなんて
  ・・なんと偉そうに、兄貴風吹かせて、みっともない」

ならばと、弟を馬に乗せて、兄が馬を引いて歩いていたら
・・「何だね、年長者に馬を引かせるなんて・・」
と非難する声が耳に入る。

ならばと、二人そろって仔馬の背に乗って歩いていたら、
今度は「小さな馬の背に二人も乗って・・動物虐待だ」
と言う声が聞こえてきた。
思案のすえ、二人で仔馬をかついでいった。

2019年12月18日

死を迎える時の心と体の変化

1771 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康
「死を迎える時の心と体の変化」


今の時代、死は病院で迎えるため、家族は”死”というもの
がどういうものなのか? 家族の死を目前にしたとき何を
すればいいのか? 何も分からずただ戸惑うばかり・・

人が死を迎える時、死の予兆はおおむね3ケ月前から
現れます。
多くの場合初めに現れるのは「内向きになる」ことです。
人に会ったり出かけたりしなくなり、テレビや新聞も
見たくなくなります。

その代わり「過去にやってきたこと」をしきりに話したが
ります。自身が歩んできた人生の整理をしているのです。
もうじき死期がくることを自覚し、食は細くなり、食事を
取らなくなります。

周囲はそれが分かりませんから、心配して入院させます。
「胃ろう」の処置をして栄養を入れるため、餓死は免れま
す。
しかし、死を直前にして死相の出ている人が、もう一度
元気になり、歩けるようになるとは思えません。

年寄りが自宅で倒れると、慌てて家族は119番します。
病院の”救急治療室”に運び込まれ、本人の意思とは関係
なく、直ちに”延命措置”が施されます。

病院では、出来る限りの延命処置を施し、生死を操作し、
維持し
ようとします。
昔は、食べられなくなったら・・飲めなくなったら・・
それで終わり。寿命がきたと、静かに死を待ったのです。

今の時代は、直接胃に栄養を入れ、薬で止まりかけた心臓
を動かし、一分一秒でも生かそうとする。
どこで誰が、死への線引きを決断するのか? 患者本人
なのか? 医師なのか? 家族なのか?・・曖昧なままで
す。

2019年12月21日

死を迎える時の心と体の変化(2)

先週19日朝のNHK・TVで・・

親が病院で死を迎えようとしている
・・
すでに本人に意識はなく、「胃ろう」などの
延命処置を行うことの可否を、医師が
家族に尋ねたら
・・どうするのか?

本人がまだ元気な内に家族で話し合って

本人がどちらを望むのか、何をどうして
ほしいのか?確認しておく必要があるのです。

現在、こうした大切な話し合いを済ませて
いる家庭は、
わずか数パーセントなのです。

1772 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康
「死を迎える時の心と体の変化(2)」

私が7歳の頃、私を可愛がってくれた祖母が、ガンを患い
自宅で家族に看取られて、穏やかに息を引き取ったのを、
鮮明に記憶している。

現在は、死は病院で迎えるため、家族は”死”というもの
がどういうものなのか? 死を目
前にして何をすればいい
のか? 何も分からずただ戸惑うばかり・・

死の1ケ月前辺りから、血圧や心拍数が不安定になってく
る。肌や爪、手足の血色が悪くなってくる。

1~2週間前になると・・
タンが増え、「のどがゴロゴロ音がするようになる」
苦しいだろうと心配になるが、端が思うほど本人は苦しん
でいないのです。

死の24時間前・・
「アゴを上下に動かし、下顎(かがく)呼吸が始まります」
人が亡くなる時の自然なプロセスです。

心停止直前・・
「血圧が低下し、体内の筋肉が緩み、それまで出なかった
  尿と便が、いっぺんにバッと出ます」

亡くなった後、体の中はキレイに空になります。
人は、自分で自分の体をきれいにして、亡くなっていくの
です。
身内の死を目前にして、延命治療を医者から問われたとき
「1分1秒でも長く生きていて欲しい」との思いから、
ほとんどの家族は、医師に”延命処置”を申し出ます・・

死ぬ直前の本人の体は、死への階段を一段一段昇ろうと
している・・なのに死なせてもらえない。
溺れて苦し」状態に置かれる。私の母の死に際がそう
でした。
心停止1時間前・・母は私に足をさすれと言う。
血圧が60、50、40と下がっていく。

顔に酸素マスクが当てがわれ、蘇生のための注射、
そして胸の上でドン・ドンと、医師は電気ショックを施す。
母の顔は醜くゆがみ、何かを訴えようとしていたのを今も
忘れない。

2019年12月24日

幸せな人生 「人生、時間は有限」

1773 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「人生、時間は有限」

お正月が来てまた一つ年をとる・・
七十を過ぎると
”死”を意識するようになる。死を意識するようになると
人生のはか なさ、
短さに気づくようになる。

どんな人生にも”時間と死”は平等に与えられる。
あと10年、あと5年・・今までまだ先のことと、考えも
しなかった概念としての死が、現実のものとして迫って
く る。
残り時間は少ない・・「有限だ」 
そう思った時、人は自分の残された人生に思いを馳せる。
そして人生が、できる限り意義のあるものでありたいと
願うのです。
自分と家族の幸せしか考えず、私利私欲に走る人生で
あってはならない。世のため人のために生きていくことの
大切さがわかってくるのです。

十代・二十代は、自分のために働き、自分のために生きて
いけばいい。三十代は、自分と子ども、家族のために働け。
五十になったら、地域や社会、
国のために、何らかの役に
立つ働きをする人間になることです。

何れ人は死ぬ・・その時「良い人生だった」と言える、
そんな人生でありたいものです。

2019年12月28日

幸せな人生 「時間を有効に使う」

1774 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「時間を有効に使う」

今年もあと数日・・来年は79歳になる。
2度と戻ることの
ない人生・・振り返.ると10代、
20代~40代、50代、それぞれに様々な想いがよみが
えってくる。
すべての人間に”時間”は平等に与えられる。
周囲を見渡して、時間を大切にして真剣に生きる人は
限られているようです。

多くは、今を懸命に生きてはいるが、長いスパンで人生を
考えることはなく、無為に時を過ごしている。
人生のどこかで、明確な「目標」を持った時、初めて
時間を意識するようになり、大切にするようになる。

忙しい人はやることが多い・・限られた時間に多くのこと
をやらなければならない。意識して無駄な時間を省き、
工夫し、効率を上げようと努力する。

時間を有効に使う習慣が身につくと、限られた時間に
多くのことがこなせるようになる。
1日、目いっぱい忙しく働く人は、無為に過ごす人の何倍
も、時間を有効に使っているのです。

その結果、人の何倍も時間を大切にし、日々を有意義に
過ごす習慣が身についてくる。
そして生きがいのある、充実した人生になるのです。

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