1762 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「他人の目は正しい」
以下、新潮新書・百田尚樹著「大放言」から。
気の置けない友だち同士で酒を飲む時の愚痴の半分は・・
「 誰も、俺のことをわかってくれない 」
「 みんな、私のことを誤解している 」
こんな言葉を口にする若者が実に多く、よく耳にする言葉
です。「 他人は自分を正しく見てくれていない・・ 」
この心の叫びが、大きな過ちを犯す原因になるのです。
そんな時、私はいつも思うのです・・
「 それは大きな勘違いだ 」と。
周囲の人は誰も、お前を誤解していない。
いやそれどころか、恐ろしいまでに正しく評価している。
もし周囲の人が、あなたのことを・・
「 仕事がてきない奴 」と言うなら、それはまず正しい。
「 気難しい奴 」と言うなら、それもまた正しい。
「おべんちゃらばかり言う奴」と言うならそれも正しい。
「 違う!本当の自分はそうじゃない 」と反論したい
気持ちはわかるが、他人の目は大方間違っていない。
自分のことを一番わかっていないのは、実は、自分自身
なのです。
「 こうありたい 」「 こうあるべきだ 」との思いが強いと、
本当の自分を正しく見ることができなくなる。
当然、周囲の人の評価とは大きく食い違うことになる。
それで「 自分は誤解されている 」と思い込むようになる
のです。