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AIの普及で失われる雇用(4)

1746【吉村外雄のなんだかんだ】
「AIの普及で失われる雇用(4)」

AIやロボットの普及で仕事が奪われていく。
10年後には、大規模な雇用不足から、社会不安に
発展することが予測され、今から備えをしておかね
ばならない。
米国の調査会社によれば、対象となる46ケ国で、
AIやロボットによる自動化が最も進む国は、日本
だと予測する。
             IMG_0757

2030年までに、最大52%の仕事が自動化され
る。日本の賃金は世界で高い位置にあり、コスト
削減のために自動化が急速に進んで、すべての
産業に影響していくだろう。

日本では、人間にしか出来ないと言われてきた、
半導体の検査作業をAI検査ロボットがやるように
なり、熟練技術者が職を失った。

検査では、0.01ミリの傷やごみを見つける。
それだけでなく、傷の形や場所、どの生産工程で
出来たか、原因は何かまで即時に測定するAI
ロボット。
目を酷使し、集中力を保たなければ出来ない過酷な
作業。検査ロボットは、技術者の検査合格ラインの
95%を超える、99.
3%に・・

しかも、プロの技術者が20分かかる作業を、
人間の能力をはるかに超える5分間で終わらせた。
ミスもなく、人間関係に悩むこともなく、24時間
休みなく働き続けるAIロボット。

今後普及していく掃除ロボット・・AIがフロアの
レイアウトを認識しながら、隅々まで掃除する。
一台で5人分の仕事を、高レベルで、夜中も休み
なく掃除する。
このショッピングモールでは、それまで2人の社員
と、20人のパートタイマーで行ってきた。
人件費と天秤にかけ、十分収支が合うとAI
ロボットの導入を決めた。
          IMG_0756 
   (JR大阪駅に導入された掃除ロボ)

解雇された清掃員の多くは高齢者。
20年後には、3人に1人が高齢者の日本。
年金だけでは食べていけない、働きたい高齢者に、
数少ない働き場が失われていく。

                      NHK/AIロボットの最前線

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