技術の進歩による新しいテクノロジーの登場は、
既存の仕事を破壊する一方で、新たな仕事を
生み出した。
・第一次産業革命
19世紀初頭 蒸気機関・鉄道・製鉄
手作業が中心だった繊維業などで大量の失業者
近代工業が大量の雇用をもたらした
・第二次産業革命
20世紀初頭 石油・電気・自動車
T型フォード発売により、馬の数は十分の一に激減
新たに生まれた自動車産業が失業者を吸収。
・第三次産業革命
20世紀後半 コンピューター
真空管とトランジスターの発明が、第三次産業革命
の引き金になり、エレクトロニクス産業が勃興。
・第四次産業革命
21世紀初頭 AI ・ ロボット
AI やロボットが人に代わって仕事をこなし、
雇用も賃金も伸びなくなってくる。
1743 【吉村外雄のなんだかんだ】
「AIの普及で失われる雇用」
AIの進化は止まらない・・私たちは、新たな時代
AIにどのように対応すればよいのか?
AIやロボットには出来ない、人間にしか出来な
い安定した仕事を見つけようと、模索が始まってい
る。
日本を代表するみずほ銀行が、2017年11月
店舗の2割削減と、1万9千人の人員削減を発表し
た。
三井銀行は今年中に4千人削減する。
三井住友フィナンシャルグループは、2023年
までに9500人削減する。
大手銀行は、AIを使って業務の効率化を進め、
持続的成長を図ろうとする。
日本を代表する、みずほや三菱、住友銀行は、
人がやるべき仕事とAIとのコストとを、真剣に
考え始めた。
つい最近まで、東京の大学を出、一部上場の優良
企業に就職することが、人生の成功と生涯安泰に
つながると言われてきたのは、一体何だったのか?
AIが浸透するにつれ、将来の雇用不安が一気に
膨らんでくる。
AIで消えていく「銀行」・・将来の雇用への不安
に備えるため、AIで消滅しにくい職業の、国家
資格取得を模索する若者が増えている。
AIやロボットで失われる雇用・・2020年は
3%程度だが、2030年には30%を超えると、
専門家は予測する。
AIやロボットが、産業の効率化を求めて導入され
ていくなら、AIやロボットが仕事を奪い、失業
者が増えていくだろう。
NHK/驚異の進化・AIロボット実用化の最前線