1739 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「作務・勤行、一つになる」
修行僧にとって、座禅と並んで欠かせないのは、
「作務」(さむ)僧堂での労働と、
「勤行」 (ごんぎょう)読経です。
[ 作務 ]
毎日、僧堂をきれいにする。
雪が降っても、雨が降ってもきれいにする。
風の日、掃けども掃けども、枯葉か飛んでくる。
「せっかく掃いたのに!」とは思わない・・
状況がどのようになろうと、何も思わず、何も考え
ず、淡々と作務をこなす。
これを「三昧」(ざんまい)という。
特別の日を除いて作務に休みはない。
1日午前と午後、合わせて6時間作務を行う。
今日、何をするか?自分で見つけていくのが作務で
す。毎日の清掃だけでなく、山で木を切って薪に
したり、植林をするのも作務です。
僧堂には、四季を通じて様々な作務がある。
お寺周辺の土木作業、樹木の枝打ち、草取り、障子
張り等々、言われてからやるようでは修行にならな
い。
一日一日、変化止むことのない自然の中、
毎日の作務が続けられ、僧堂が清められていく。
正眼寺住職・山川宗玄禅師