・ 2040年の人口ピラミッド ・
1730 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「団塊ジュニア/2040年の憂鬱」
「就職氷河期」に社会人になり、40代後半の
人生の半ばを歩いている私の息子と娘。
その氷河世代の核になるのが、戦後ベビーブーム
に生まれた団塊世代の子供たち、1970年代前半
に生まれた「団塊ジュニア」の世代です。
2020年以降、団塊世代のすへてが後期高齢者に
なり、医療や介護にかかる社会保障額が膨張して
いく。それを下支えする氷河期世代。
この世代はバブル経済崩壊後、日本企業が新卒採用
を絞りに絞った、1993年から約10年の間に
高校や大学を卒業・・就職難に遭遇した。
彼・彼女らが卒業した当時は、新卒一括採用の全盛
期・・そのタイミングで正社員になる機会を逸する
と「非正規のワナ」から脱することが至難になる。
長寿化で、老後2千万円の貯えが問われる中、無職
だったり、不本意な派遣社員に甘んじている人の割
合が突出しているのが、就職氷河期世代なのです。
この世代は約2千万人・・内、無職は約55万人、
望まないのに非正規で働いている人が約70万人
と推計する。
しかも、このまま無職・非正規の団塊ジュニアを
放置しておくと、そのまま無年金・低年金の高齢者
になっていく。
なのに、この世代が高齢期に入る2040年以降、
支えてくれる若い世代が日本に存在しない・・
高齢の生活保護世帯を、どの世代のどんな財源で
支えていくのか?
日経新聞