1726 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
心と体の健康「笑い・怒り・堪忍」
中国の故事に「一笑一若 一怒一老」がある。
笑い一つで1歳若返り、怒り一つで1歳老いる
という意味です。
人が笑ったときの鎮痛作用は、モルヒネの数倍ある
という。ベーターエンドルフィンという、快感作用
のある脳内物質が分泌される・・
怒るとノルアドレナリンという毒性を持った物質が
分泌される。
当然、笑いのあるところに人が集まり、商売も繁盛
する。性別・年齢に関係なく、笑顔のすてきな人は
どこでも人気物・・
笑顔の絶えない人は、天性のモテる秘訣を備えた
幸せ者です。
一方、怒りを抑えるのは難しい。
怒った相手が吐き出す息を吸うと、息に含まれる
物質ノルアドレナリンが脳を刺激して、怒りが湧い
てくる・・つい、怒鳴り返してしまうのです。
「怒る相手に怒りをこらえ、怒りで応えなければ、
自分と相手の双方を救うことになる」
なんと凄い言葉だろう。
人生長く生きていれば、腹に据えかねることもある
。それをグッとこらえて、怒りに怒りで応じない。
そう簡単にできることではないが、”堪忍”という
言葉を噛みしめ、怒鳴られても怒鳴られても・・
堪忍、堪忍。
坂爪捷兵「和尚が書いたいい話」