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関西と関東、食文化の違い

■ 画に描いた餅
三国時代・魏文帝が、人事局長官に『優秀な
人材を集めて、皇帝の側近を育てる
ように』と
命じた。 その時・・
 
『人材を選び挙ぐるに、名有るを取るなかれ。 
名は地に描きて餅を作すがごとし、食らうべから
ず』 と告げた。
単に、名声だけ高い者ばかりを集めてはならない。
地面に描いた餅が食べられないように、名前だけ
の者は使い物にならない・・と戒めている。.

この逸話から「実用的でない」、あるいは「無駄・
徒労」のことを「画餅」と言うようになった。



1722 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「関西と関東、食文化の違い」

金沢のお雑煮のお餅は四角い。
70歳になる今まで、お雑煮の餅はすべて角餅と
思っていた私・・関西のお餅は丸いのです。

金沢の加賀料理やうどんつゆは薄味です。
出汁は透き通っていて関西風。名古屋や関東のよう
に濃くない。
元々お餅は丸餅でした。江戸時代、江戸の人口が
急速に増えて、餅屋は生産に追われるようになった。
一つ一つ丸めて作る、手間のかかる丸餅を平に伸ば
して、四角に切って売ったのが始まりです。

お餅と出汁の東西の分岐点は、ほぼ一致していると
いう。金沢の食文化と味はおおむね関西風。
なのに何故お餅は丸ではなく、四角なのか?

石川県は加賀も能登もお雑煮の餅は関西風の丸餅。
えッそうなの・・.知らなかった。
金沢は、加賀百万石の城下町で武家が多い。
犀川と浅野川に挟まれた旧市街地で
、江戸風の角餅
をお雑煮にするのです。

ところでうなぎの蒲焼も、関西と関東では違うこと
がよく知られている。
関西では「腹開き」、関東では「背開き」で蒲焼に
する。「腹開き」は切腹を連想するため、武家文化
の江戸では嫌われ、「背開き」になった。

一方商人文化の関西は「腹を割って話す」イメージ
から「腹開き」が好まれた。
焼き方も違う・・関東では開いてから蒸し焼きにし
、それからタレを付けて焼く。
関西では、開いてすぐタレを付けて焼きます。

ちなみに金沢は、東西食文化の分岐点に位置し、
関西風、江戸焼き風、名古屋ひまつぶしなど、
様々な
食べ方でウナギを楽しむことができるのです。

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