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2019年03月 アーカイブ

2019年03月04日

21世紀美術館のプール

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1686 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「21世紀美術館のプール」

ガラス張りの円形建物として、金沢の観光名所になった
21世紀美術館の人気作品は、現代美術家レアンドロの
「スイミング・プール」です。 
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このプールの底には透明ガラスが貼られている。
水が入れられたプールの底の地下部は空洞で、
人が入れるようになっている。 
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地上からプールをのぞき込むと、地階から仰ぎ上げる
人の姿が見え、地階にいる人からも地上の人が見える
・・そんな作品です。

現在、地階部に入るには有料になっている。
この4月からは、地上部での観覧も有料になる。
特別展かコレクション展のチケットを購入した人のみ
観覧できるという。

2015年北陸新幹線開通後、来館者は年間200万人
を超え、混雑するようになった。
プールのヘリに立って「自撮り」する人が後を絶たず、
転落防止のため、職員を配置しなければならない。

「遠くから観覧に来た人が、作品をじっくり見てもらう」
のが、有料にする目的だという。

2019年03月07日

本多通り・樹齢100年の大樹

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1687 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「本多通り・樹齢100年の大樹」

21世紀美術館から金沢歌劇場に向かう「本多通り」に
樹齢100年、高さ30メートルのモミの巨樹がある。

明治30年まで、JR金沢駅近く本町1丁目にあった
旧制金沢第一中学が、本多通りの加賀藩重臣・本多安房
守の中屋敷の跡地(現・21世紀美術館)に新築、移転
してきた。
当時、第一中学周辺は大木が多く茂り、一中の生徒は
「本多が森」と愛称していた。
このモミの大樹は一中の校門近く、教官室横の土塀際に
あったと伝えられる。

昭和12年金沢一中は、富樫町(現在の泉野出町)に
再度移転。戦後昭和24年に、金沢泉丘高等学校に校名
が変わった後も、その歴史と伝統は今日に引き継がれて
いる。 
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本多の森で40年間シンボルとなり、文武両道に励む
一中健児の姿を眺めてきたモミの樹。
生徒たちが去った後、本多道路が金沢再開発による
拡張の時にも伐採されず、一中のなごりを残すことに
なった。
樹齢100年を超す、高さ30メートルのこの大樹は、
本多通りの道幅を狭め、交通渋滞の原因になっている。

にもかかわらず生き残ったのは、歴史と伝統の金沢故の
計らいでしょう・・市民から伐採の声はなく、逆に保存
・保護の声が聞こえてくるのです。

2019年03月17日

寿命はどこまで伸びるか

1688 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「寿命はどこまで伸びるか」

長寿国日本・・衛生環境や食生活の改善で、
平均寿命はどんどん延びていく。
「人生100年」も夢ではない今の時代、
いったい人間は何歳まで生きられるだろうか。

医療が急速に進歩する以前、明治から大正の頃の
日本人の平均寿命は約40歳だった。
それが現在、予想できる寿命の限界はおよそ115歳。

今、医学界はある種の遺伝子に注目している。
細胞が分裂するとき、遺伝子情報が書き込まれた
DNAは、同じ情報を持つ複製を作っていく。
ところがその過程で、わずかだが傷が付く。

医学界注目のこの遺伝子は、DNAに傷が付かないよう
調整する機能を持つ。この機能が働かないと、DNAが
もろくなり、寿命が半分になってしまう。
この遺伝子が活発にすれば、寿命が伸びることになる。

人間の細胞は、50~60回分裂すると細胞分裂が終了
する・・それが老化の一因になる。
ただ体の中には、新しい細胞を作り出す幹細胞がある。

現在の研究で、約300種類の細胞が、老化に何らか
関わっていることが分かっている。
通常細胞は、自ら死んで壊れるか、免疫細胞に食べられ
て消えていく。
ところが、寿命を伸ばす働きをする複数の細胞は、
なぜか体内に留まって、寿命を伸ばす役割を果たす
ことがわかってきた。

一方、老化を促進する細胞は、炎症を起こす様々な物質
を体内にまき散らす。その量が増えると、ガンや認知症
など、加齢に伴う病気の引き金になる。

食事や運動、生活習慣の違いが、遺伝子要因以上に老化
に大きく影響する。「不老不死」は古今東西の関心事です。

老いがどのように訪れ、何が寿命を決めるのか?
世界は、科学的手法を駆使してその答えに迫り、長寿の
鍵を見つけ出そうと、懸命に研究がなされているのです。

                                                                    日本経済新聞

2019年03月19日

お蔭さまでの心で暮らしたい

1689 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「お蔭さまでの心で暮らしたい」

夏が来ると   冬がいいと思う
冬になると 冬がいいと思う

太ると 痩せたいと思う
痩せると 太りたいと思う
閑になると 忙しい方がいいという

自分に都合のいい人は 善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると 悪人だと敗す

借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金がたまれば 古びた女房が邪魔になる

衣食住足り 昔に比べれば天国だが
下を見ず上ばかり見て 不平不満の明け暮れ
隣を見て 愚痴ばかり

どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがいい 一体自分は何なのか

親のお蔭 先生のお蔭
世間様のお蔭のかたまりが 自分ではないか

つまらぬ自我妄質執を捨てて 得手勝手を慎んだら
俺が俺がの「我」を捨てて
お蔭さまで お蔭様で暮らしたい

2019年03月21日

幸せな人生 「天分発見のツボ」

1690 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「天分発見のツボ」

■天分発見のツボ

1.やってみたら、好きになれるかどうか?

2.やつてみたら、興味関心が湧いてくるかどうか?

3.やってみたら、得手・得意と思えるかどうか?

4.やってみたら、他人よりうまくできるかどうか?

5.真剣に取り組んだら、問題意識が湧いてくるか
       どうか?

5つに共通することは「やってみること」実践すること。
天分のツボにはまった人生ほど面白いものはない・・

5つすべて当てはまる必要はない。
当てはまる数が多いほど、ツボにはまっているという
ことです。
そして、その天分を開花させるのは「天分がこれだ!」
と思ったら、繰り返し、繰り返し、繰り返す・・

人それぞれ違う顔を持っているように、他人にはない
天分を持って、この世に生を受けているのです。
繰り返し、繰り返すことによって、それまで隠れていた
能力が開花するのです。  
                            
「感性論哲学」芳村思風語録より

2019年03月24日

幸せな人生 「私にしかできないこと」

堺市の豆腐店・橋本太七さんから、故芝寿し
創業社長梶谷忠司氏に、是非読んでほしい
と、川人正臣氏の著書「仕事と人生」が送られ
てきた。
その一冊が、あえの風で開催された商業界
ゼミのお礼にと、私に届けられた。 

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著書「仕事と人生」が縁で、川人さんとの交流
が始まり、私の師匠になって17年のお付き合
いになる。”縁”とは不思議なものです。



1691 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「私にしかできないこと」

大阪府堺市に、安心堂という豆腐屋がある。
家族で手づくりの豆腐を提供している小さな豆腐屋さん
だが、豆腐づくりにかける情熱が、多くのファンをつく
ってきた。
店主の橋本太七さんがこだわっているのは、十勝の大豆
と伊豆大島でとれる天然にがり・・天然のにがりは反応
が早く、失敗することが多い。

そのため機械化は無理・・手づくりに頼らざるをえない。
失敗と苦労を重ねた結果、木綿豆腐でも絹ごしのように
柔らかい豆腐がつくれるようになり、人気商品になった。

阪神百貨店からも出店が促され、大阪の有名な料亭も
毎朝堺まで仕入れに来るほどで、口コミでお中元や
お歳暮に使う人が激増した。

それだけなら、こだわり商品のヒット例としてよくある
話だが、橋本さんの場合それだけではない・・
毎朝4時、仕事に取りかかる前、大豆とにがりを前にし
て「いい豆腐ができますように」と祈るのです。

   「 一隅を照らすもので私はありたい。
      私の受け持つ一隅がどんなに小さな惨めで
      はかないものであっても、悪びれずひるまず、
      いつもほのかに照らしていきたい 」

太七さんの息子さんが、ある朝、偶然に父親が身を清め
て祈る姿を見て感動し、家業を継ぐことを決意した。

豆腐屋を開業する前、金沢の芝ずしの工場長だった父親
が会社を辞め、堺の小さな豆腐屋になったことが恥ずか
しく、周りに父親の職業を語れなかったという。

全国には豆腐屋が何万件とあるが、橋本さんのような
真摯な姿勢で豆腐づくりに励む職人はいない・・
そこに、安心堂の豆腐が特別なものとして、高い評価を
受ける理由があるのです。

                                    神渡良平著「安岡正篤人間学」より

2019年03月27日

統計のマジック

1692 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「統計のマジック」

私たちの身の回りには統計の数字があふれている。

ゴルフが趣味の私・・週間天気予報の「降水確率」が
60%を超えると、予定を中止するか変更するが、
当日、降るはずの雨が降らず、「プレー出来たのに」と
残念に思うことがあります。

2004年新潟県中越でM6.8の大地震が発生した。
全壊3.175棟、死者68人の被害が出た。

現代の科学では、地震を正確に予測することは難しい。
当時政府の発表では、30年以内に大きな地震が起きる
確率は金沢2.5%、中越2.0%と、わずかに金沢の
方が高かったことを記憶している。

日本の1世帯当たりの平均所得は、560万2千円だ
そうです(H28厚生労働省)
この数字、我が家の年収と比べ、納得できるだろうか?
この”平均”という統計数字が問題なのです。

例えば、米国で経営者の平均所得を出すとき、マイクロ
ソフトのビルゲイツ氏が1人加わっただけで、平均所得
は急上昇してしまう。
所得の高い人が少数でもいれば、平均所得の数値が上が
ってしまうのです。

厚生労働省は「毎月勤労統計」を全数調査しなければ
ならないのに、3分の1の抜き取り調査で済ませていた。
結果、平均数値に誤差が出て、国会で追及される羽目に
なったのです。

2019年03月31日

平成を振り返って・・

1693 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「平成を振り返って・・」

プロ野球選手になって28年、平成の怪物・世界の安打
製造機”イチロー”が、平成が終る直前の3月、現役を
引退した。 
             ダウンロード

平成の39年間、核家族化が
一層進み、一人暮らしの
老人が増え続ける。
表札を掲げず、祝日には国旗を掲げず、年寄りに席を
譲ろうとしない。挨拶されても答礼がない。

あの手この手で年寄りをだます詐欺が横行し、
打つ手が
ない。伝統や文化はないがしろにされ、自己中心的風潮
がより
強まった平成。

平成初期、携帯電話はまだ珍しく、外からの連絡は公衆
電話。その後、パソコンと携帯電話が登場し、進化・
普及したことにより、日常生活や職場環境が大きく
様変わりした。
今は老若男女、スマホは必需品・・ 行き先が不明でも、
即用件が伝わるようになった。

コンビニは、ライフスタイルの多様化、女性の社会進出
が追い風となって、破竹の勢いで浸透していった。
今では、宅配の取次サービス、ATM設置、公共料金の
収納代行など、地域社会になくてはならない存在になっ
いる。

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