1682 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「佐藤一斎/人生いかに学ぶか」
少にして学べば 壮にして為すあり
壮にして学べば 老いて衰えず
老いて学べば 死して朽ちず
この言葉は幕末期、江戸の学問所で多くの門弟を育てた
”佐藤一斎”の語録「元志四録」の中にある。
その言葉の意味は・・
若い頃によく学んだ者は、壮年になり社会が放っては
おかず、相応しい仕事が自然に与えられるものである。
壮年の頃によく学んだ人は、老いてなお心が賦活される
ことが多く、精神的にも肉体的に衰えることがない。
老年期によく学んだ人は、その生き方や考え方が多くの
人に慕われ、人生を終えた後も長く人々の心の中に生き
続ける。
ならば「何を勉強すればよいのか?」との問いに、
昭和日本の人間学の権威・安岡正篤先生は、
以下の三つと語っている。
1.自分が得意とする専門分野をよく学びなさい
2.今の時代と社会のことを広く学びなさい
3.人との交わりを深く学びなさい
この3つをバランスよく学んでいく中にこそ、
人間としての成長が得られるのです。
小野信也「志の道/第八碑・佐藤一斎」より