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2019年02月 アーカイブ

2019年02月03日

問題は更なる成長のためにある

1678 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「問題は更なる成長のためにある」

どのような人生を選ぼうとも、問題のない人生などあり
ません。問題が大きければ大きいほど、乗り越えたとき
に大きな力になります。

問題のない人生が、正しい人生とはいえないのです。
問題のないことが問題なのです。問題を感じる感性が
鈍っているのです。問題があって当たり前なのです。

予想できないとんでもない大きな問題に出会った時
「天は、自分を大人物に育てようとしているのか・・」
と考える。
問題は天から与えられるもので、問題から逃げては
いけない。問題が出てこないことを願ってもいけない。
悩みや問題がないことが、決して幸せとはいえないので
す。
問題を乗り越えていってこその人生です。
問題のない人生では、成長はないということです。

これでもか、これでもかとやって、万策尽きたと思った
とき・・それでもあきらめずに「なにくそ!」と問題に
ぶつかっていく。
その時・・眠っていた”潜在能力”が目を覚ますのです。

問題にぶつかった時に何故か?問題を乗り越えるヒント
や、後押しをしてくれる人との出会いに恵まれる。
問題にチャレンジしていなければ、そうした出会いも
救世主も現れないのです。

簡単に乗り越えられる問題は、問題ではないのです。
乗り越えられないのは、「今の実力で」あるいは「今ま
でのやり方」でやっていたのでは、出来ないだけなので
す。
真の実力は、失敗の連続から生まれてきます。
入れ代わり立ち代わり現れて、悩ませる問題が己を
成長へと導くのです。 
                                          「感性論哲学」芳村思風語録より

2019年02月07日

あきらめずに繰り返す

1679 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「あきらめずに繰り返す」

朝の連続テレビ小説「まんぷく」
スープ作りの目途が立ち、麺づくりに入って右往左往。

繰り返し、繰り返し、繰り返して「万策尽きた」
「これ以上できることはない」というところまでやる。
それでもあきらめず結果が出るまで挑戦する・・
限界まで挑戦する。

弱気になりあきらめた瞬間、本当の失敗が現れる。
失敗は「その問題を乗り越えるために必要な能力とは
何か?」を教えてくれる。

理性で考えると「これ以上やっても無駄・無理」となる。
失敗が何度も何度も続いて、絶望的な時でも、
「なにくそ!」と思えるかどうか・・理屈ではない。

失敗を恐れない・・失敗のすべてが経験になる。
繰り返し、繰り返し、繰り返し・・万策尽きたと思って
も、あきらめずに挑戦し続けた時、眠っていた
”潜在能力”が目を覚ます。

理屈ではないから、理屈では考えられない奇跡が起きる
のです。あきらめない限り失敗ではないのです。

失敗の連続は、成功への確率を高めていく。
エジソンの「成功は99%の失敗から生まれる」
の名言のように、失敗は「何をしてはいけないか」を
教えてくれるのです。 
                                          「感性論哲学」芳村思風語録より

2019年02月10日

ことば遊び 「落語・風呂敷」

■回  文
左から読んでも右から読んでも同じ回文
財政の無駄遣いと言えば、バブルの頃
全国のダム建設がやり玉にあがった。

「うかつにダムを引く 国費を無駄に使う」
「何や出来ぬ? 死ぬ気でやんな」
「私等は 怨念を晴らしたわ」
「責任を取る取ると恩に着せ」
「税 要らないなら いいぜ」



1680 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「落語・風呂敷」

江戸時代の落語の創世記からある、艶笑古典落語です。
戦前では、間男不義密通の不倫噺と、官憲の検閲を受け
た。
♪亭主熊五郎の留守に、かみさんが間男を引きずり込み
指つ指されつ、しっぽり濡れている。
男の方はおっかなびっくりだが、かみさん・・
長屋のカカアみんなやっていると、一向に気にしない。

稼ぎもしないで遊び歩く亭主に愛想が尽きたかみさん、
亭主を乗り換えて、おまえさんと添い遂げたいと、
気を引く。
馬肉や油揚げをたらふく食って、酒を飲み、
亭主は横須賀に行って帰りは明日と・・今夜はゆっくり。

と、路地のどぶ板を踏む足音・・
戸をトントン叩いて「おい、今けえった」
かみさん・・慌てて間男を戸棚に押し込んだ。
どうせ酔っぱらっているから・・スキを見て逃す算段。

亭主の熊五郎・・家に入るなり「たいそう御膳が出て
いるな」と戸棚の前に寝そべると、高いびき。
これでは戸が開けられないと、かみさんが困っていると
、そこに現れたのが鳶頭。

かみさん・・拝み倒して成ゆきを白状し、
「お願い、助けてくださいな」と頼むので、
鳶頭、見捨てる訳にもいかないと、
かみさんを外に出すと、熊をゆさぶり起こす。

寝ぼけ眼の熊に、かみさんは買い物に行ったとごまかし
『今日友達の家に行ったらな、おかしな話があったんだ。
  そこの亭主というのが、稼ぎもろくろく出来ねえから、
  かみさんが間男をくわえ込んだのよ・・』

「へえ、とんでもねえアマだ」
『どうせ宿六は帰るめえと思って、情夫を引きずり込ん
で一杯やっている所へ、亭主が帰って来たと思え。
で、そのカカアあわ食って戸棚に男を隠しちまった』
「へえ~」
『すると亭主酔っぱらってその戸棚の前に寝ちまった』
「そりゃ・・困ったろう」
『そこで俺が、かみさんに頼まれて、そいつを逃がして
やった』
熊がどんなふうに逃がしたか、聞かしてくれと頼むので
鳶頭『おめえみたいに寝転んでいたやつを、首に手を
         こうかけて起こして』 
「ふん ふん」
『キョロキョロしちゃあいけねえから、脇の風呂敷ィ
取って亭主の顔へこう巻きつけて・・
どうだ、見えねえだろう。そこで俺も安心して、
戸をこういう塩梅にガラリと開けた・・と思いねえ』

間男を出してやり、拝んでねえで逃げろ・・
と目くばせしておいて
『そいつが影も形もなくなった途端に、戸を閉めて、
それから亭主にかぶせた風呂敷を、こうやって・・』
とパッと取ると、熊が膝をポンと叩いて

「なあるほど、こいつはいい工夫だ・・
  どんな亭主か、面が見たい」

2019年02月12日

大阪なおみ、頂点の壁を破る

1681 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「大阪なおみ、頂点の壁を破る」

大阪なおみ選手は、四大タイトルのうち二つを立て続け
に優勝。自らの壁を破って世界の頂点に立った。

ところで日本の選手は、過去”いざ”という時勝てない
ことが多かった。技は飛びぬけているが、勝てない練習
をやっていた。
なぜ、世界の頂点に立つ日本人が少ないのか?
世界の頂点に立つためには、それまで正しいと考え
られてきた練習法を、改める必要があります。

「頂点に立てない練習」とは・・
①  効率よく沢山練習する   ②  満点にこだわる
③  メンタルを鍛える

これらは損得の思考であり、これまで誰もが正しいと
考えていたものです。しかし、脳の才能を発揮するには
良くないのです。

①の効率を求めすぎると、独創性がなくなり、
相手の予期せぬ技に対抗できなくなる。また、自分も
相手の意表を突くプレーができなくなる。

②の満点にこだわると、引き算で物事を考えるように
なり、無意識に守りに入ってしまう。

何れも、
日本人に共通する弱点です。
スポーツではよく「平常心」が問われますが、本当に
大切なのは「桁違いの考え」をすることなのです。

形に捕らわれない「桁違いの練習」をし、試合では
「自分はそこら一般の選手とは違う」と考え、臨むこと
が、頂点の壁を破るのです。

「相手の選手とは互角」と試合に臨めば、試合は抜きつ
抜かれつの展開になるでしょう。また「勝てる」と思え
ば、無意識に気持ちが緩み、逆転を食らってしまう。

平常心を心がけるより、「相手を飲み込んでしまうほど
の強い意思で、最後まで持続する」ことが大切なのです。

                       日大名誉教授・林成之「脳活マスター」より

2019年02月19日

佐藤一斎/人生いかに学ぶか

1682 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「佐藤一斎/人生いかに学ぶか」

  少にして学べば     壮にして為すあり

  壮にして学べば     老いて衰えず

  老いて学べば        死して朽ちず

この言葉は幕末期、江戸の学問所で多くの門弟を育てた
”佐藤一斎”の語録「元志四録」の中にある。
その言葉の意味は・・
若い頃によく学んだ者は、壮年になり社会が放っては
おかず、相応しい仕事が自然に与えられるものである。

壮年の頃によく学んだ人は、老いてなお心が賦活される
ことが多く、精神的にも肉体的に衰えることがない。
老年期によく学んだ人は、その生き方や考え方が多くの
人に慕われ、人生を終えた後も長く人々の心の中に生き
続ける。
ならば「何を勉強すればよいのか?」との問いに、
昭和日本の人間学の権威・安岡正篤先生は、
以下の三つと語っている。

1.自分が得意とする専門分野をよく学びなさい

2.今の時代と社会のことを広く学びなさい

3.人との交わりを深く学びなさい

この3つをバランスよく学んでいく中にこそ、
人間としての成長が得られるのです。  

                            小野信也「志の道/第八碑・佐藤一斎」より

2019年02月25日

■佐藤一斎「言志四録

■佐藤一斎「言志四録」より

『  一燈をささげて暗夜を行く    
    暗夜を憂うることなかれ    只一燈を頼め 』

『 怠惰の冬日はなんぞ    その長きや
    勉強の夏日はなんぞ    その短きや   
    長短は我にありて        日にあらず  』

(一生が長いか短いかは、己の心がけ次第)



1683 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「儒学者・佐藤一斎」

佐藤一斎(1772~1859)は江戸末期、岐阜県
美濃国岩村の藩主・松平家の儒学者です。

江戸で大学頭の職にあった”林家”の私塾「昌平坂学問
所」を、佐藤一斎が任されることになった。
一斎はその学問所で、三千人もの多士済々の門弟を育て
た。
学問所からは、山田方谷や佐久間象山、渡辺崋山など、
江戸末期の日本に欠かせない人財を多数排出した。

一斎は、42歳から11年の歳月をかけ「言志録
264条」を書き記した。次いで、57歳から10年の
歳月をかけて「言志後録・255条」を著した。

更に、67歳から78歳の11年間に「言志晩録
292条」を、そして最晩年の80歳から2年の間に
言志耋(てつ)・340条」を書き上げている。

一斎の学問の修養・工夫からにじみ出た、4巻の随想録
言志四録」・・人間としてどうあるべきか?
どう生きるべきかを指南した”人生の書”として、
時代を越えて多くの人に読み継がれてきた。

当時から見て、平均寿命が数倍伸びた今日でも、
60歳を過ぎれば第一線から退くのが一般的なのに、
88歳で没するまで、知力も気力も衰えることなく、
学問所を主宰した。

「西郷どん」の西郷隆盛は、一斎の「言志四録」を
  座右の銘にしている。

統計をめぐるエピソード

・統計をめぐる名言

「統計であらゆることが証明できる。
                            ただし、真実を除いて」


    
1684 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「統計をめぐるエピソード」 」

厚生労働省は、統計に関する不手際で、またも世間を
騒がせている。
毎月勤労統計を巡る長年のずさんな調査にはあきれる
ばかり。本来の手法によらず、東京都だけ抽出調査を
行い、事実を伏せていた。

1936年の米大統領選挙・・世界恐慌のさなかに就任
した民主党のルーズベルト大統領が再選を目指し、
共和党のランドン候補と戦った。

某有力紙は200万人の調査で、ラドン氏勝利を予測し
た。
これに対し、わずか3千人の調査でルーズベルトの勝利
を的中させたのが、後に抽出調査で確度の高い結果を出
し、有名調査会社となるギャラップ社です。

終戦直後、吉田茂は「食糧不足の日本は、このままでは
餓死者が大勢出る」とGHQのマッカーサーに訴え、
米国から大量の食糧を送らせた。

GHQ「そんな状況にはなならない、日本の統計は
         でたらめだ」と詰め寄られるや・・
吉田「日本の統計が正しかったら、米国と戦争などして
いない」
ユーモアを武器に、和製チャーチルと評された元
元首の面目躍如たるエピソードです。

2019年02月28日

悪魔のおにぎり

1685 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「悪魔のおにぎり」

国内米消費量の5%を占めるといわれるコンビニの
おにぎり。この世界に悪魔が降臨した・・

「南極越冬隊のまかない飯に”悪魔のおにぎり”という
  のがあるんだって」
昨年6月、ローソンの商品本部の堤洋平は、
上司から不意にこんな話題を振られた。

『悪魔のようなおいしさって、大げさじゃないの?』
”おにぎり仕事師”を自負する堤から見ると、悪魔の
おにぎりは天かすと天つゆ、青のりだけのシンプルな
レシピ。
試しに作って食べてみたら、「これはうまい!これは
悪魔だ」・・商品化を提案したが反応はいまひとつ。

通常は、店舗当たり1日10コ売れると大ヒット商品に
なる。堤は2ケ月間、1日15コ売ろうとプラン作りに
没頭した。 発売日は10月18日。

発売1週間で120万個売れ、 問い合わせが殺到した。
おにぎりトップのツナマヨを抜き去ったが、1日15コ
どころか、25コ、30コと爆発的に伸びていった。

悪魔の落とし穴はここにあった。「青のりが足りない」
水産物の仕入れ担当部所から、市場は青のり不足に陥り
、仕入れ価格が高騰。「これ以上は無理ですよ」
これまでか・・『一旦休止だな』

ところが、上司から冷酷な答えが返ってきた・・
「ダメだ!お客様は期待している・・絶対つなげろ」
「悪魔」は1日48コと、過去に例のない売れ行きを
見せた。
全国のローソンおにぎり工場からも悲鳴が上がった。
他の部所の担当者も、青のりの調達に奔走した。

一番不足したのは北海道・・青のり問屋は10キロの
青のりを、レンタカーで道内の工場を廻った。
普段わき役の青のりが市場から消え、相場は1.5倍に
・・天かすも天つゆも払底した。

品切れになったが、販売販売中止なしで年を越した。
今年から、おにぎりの定番に加わることになった。
飽和も指摘されるコンビニだが、「悪魔」は新たな見知
をローソンにもたらした。

                                                                        読売新聞

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