1661 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「東京国立近代美術館が金沢に移転」
東京国立近代美術館が、2020年金沢市に移築移転
してきます。移転先は兼六園に隣接する本多の森。
「県立美術館」と、赤レンガのミュージアム「県立歴史
博物館」の間に挟まれた地に、日本海側初の国立美術館
が誕生します。
周辺には県立能楽堂、藩老本多蔵品館、成巽閣などが
あり、本多の森は石川県の伝統文化の香りが漂う観光
スポットになる。
移転に先がけ、東京の工芸館のコレクション、明治・
大正・昭和の工芸作家の作品を、数回に分けて県民に
紹介している。
今回はその中から「ガラス」「染織」「人形」「金工」の
作品の中から約50点、「いろどり と すがた」と
題して名品展が開催され、鑑賞してきました。
石川県は、江戸時代に花開いた加賀百万石文化が今に
受け継がれ、現代に華やかさと雅を伝えている。
伝統芸能では、加賀宝生流の「能楽」が、世界無形文化
遺産に登録され、県立能楽堂では毎月定例公演で、
能・狂言を鑑賞できます。
能のほか、茶道・華道・香道・三味線などが普及し、
伝統文化ではその他、加賀万歳、獅子舞、加賀鳶、
氷室、雪吊りなどがある。
伝統工芸も盛んで、輪島塗、山中漆器、九谷焼、加賀
友禅、七尾仏壇、加賀象嵌など、古くから伝わる伝統
工芸の技が地域の伝統産業となり、受け継がれている。
その他、加賀毛針、大樋焼、金沢和傘、加賀獅子頭、
加賀提灯、水引細工、桐工芸品、和紙などが知られてい
る。