■ノーベル化学賞を受賞した白川秀樹博士
博士の元で研究していた韓国人が実験に
失敗した。
粉末ができるはずが、ボロ雑巾のような膜
ができていたのです。
白川博士は瞬間的に「薄膜が作れたら・・」
とひらめいたといいます。
これが導電性プラスチックの発見・・
ノーベル賞受賞へとつながりました。
偶然の失敗が、幸運の扉を開いたのです。
1652 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「人生の成功は才能、それとも運?」
今年、大リーグで大谷翔平選手が新人賞を取り、
将棋会では藤井聡太七段が大活躍した。
成功する人は、彼らのような優れた才能の持ち主だけ
なのでしょうか?
世の中は実力主義。成功するかどうかはその人の資質。
例えば知性や技能、努力、勤勉性などによると考えられ
がちです。しかし才能があれば成功するのでしょうか?
イタリアの大学での調査です。技術や知能、能力を問わ
ず、ランダムに選び出した人が、40年間の人生の中で
幸運な出来事と、不運な出来事に出逢った時、
その人たちの資産が、どのように増減したかを調査した。
結果は、上位20%の人が資産総額の80%を占めた。
その上位20%には、優れた才能のある人ばかりではな
く、遠く及ばない人も含まれていたのです。
”幸運”に多く恵まれた人が上位を占め、
”不運”な人の資産は少なかった。
結論は『最も裕福な人々とは、才能の有無にかかわらず
誰よりも幸運に恵まれた人たち』だったのです。
私たち人類が今繁栄しているのは、
「数多くの失敗と偶然の中から、運よく幸運に恵まれた」
ことによるのです。
「チャンスは一瞬、前髪でつかめ」と言いますが、
チャンスは、いつ誰の元に訪れるか予測できません。
成功を手にするには、一瞬のチャンスを逃さないことで
す。
強い”志”を持って努力している人にしか、前髪は掴め
ないのです。