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風の電話/残された人々の声

1645 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「風の電話/残された人々の声」

2011年3月11日の東日本大震災から、早いもので
7年半になります。
少し前の話
になりますが、2年前の3月、NHKスペシ
ャルで「風の電話/残された人々の声」という番組が
放映されました。

津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
海を見下ろす高台に、1台の電話ボックスが置かれた。
ボックスには、線のつながっていない電話器とノートが
1冊置かれている。

ある日突然、家族や大切な人を一度に喪ったことは、
身が引き裂かれる大変悲しい出来事です。
悲しみを内心に湛え、亡くなった家族や友人ともう一度
話をしたい・・
願う人たちが、受話器を握りしめて語りかけるのです。
忘れることが出来ず、想いをつのらせる人たちが、
電話ボックスにやって来て、受話器を取るのです。

亡くなった人に、電話口でいくら語りかけても、返事は
返ってきません。
津波で息子を無くした母親は「きっと何処かで聞いて
くれているに違いない」と、心の奥底の想いを受話器に
向かって語りかけるのです。

辛い気持ち、寂しい想いが「風の電話」を通して伝わる
・・そう思うことで救われるのです。

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