自分には自分に与えられた道がある
天与の尊い道がある
どんな道かは知らないが
他人には歩めない
自分だけしか歩めない
二度と歩めぬかけがいのないこの道
松下幸之助
1632 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「自分に与えられた道」
人生は、よく”旅”に例えられる。
生まれてきたその日から、生命を終える日まで、
毎日続く長い旅である。そして、その道中では、新しい
体験があり、新しい自分を発見していくのである。
その向かう道筋は、自らの意思で決めてゆかねばならな
い。道すがら、きつい坂道や、ぬかるんだ所に差し掛か
ると、その道に悪態をつきながら歩む人もいるだろう。
一方、疲れ切ってヘトヘトになりながらも、路傍に咲く
小さな花に喜びを覚え、天に感謝を捧げつつ歩む人も
いるだろう。
そのどちらを選択するかは、道の問題ではなく、
その道を歩む人自身の問題なのである。
ならば、各々の人生の旅を、喜びにあふれ、意義のある
ものにするためには、私たちの心の内面を見直す必要が
ある。
人生、苦しいときも辛いときもある。途方にくれるとき
もあるだろう。どんなことがあろうとも、そのすべてが
自分の人生なのだ。
他人には歩めない・・また、元に戻って歩み直すことも
できない。天から与えられた自分だけの人生なのです。
だからこそ、その尊さを感じながら、自らの心意気によ
って、努力によって、自らの人生を輝かせていくのです。
小野信也「志の道/第一碑・松下幸之助」より