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芳村思風/生きるとは

■生きているということ

生きているということは   誰かに借りをつくること
生きているということは    その借りを返してゆくこと
誰かに借りたら   誰かに返そう
誰かにそうしてもらったように
誰かにそうしてあげよう

生きているということは   誰かと手をつなぐこと
つないだ手のぬくもりを   忘れないでいること
めぐり逢い   愛しあい   やがて別れの日
そのとき悔いのないように   今日を 明日を生きよう

人は 一人では生きてゆけない
誰でも一人では歩いてゆけない

                                                                永 六輔                                



1625 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生 「芳村思風/生きるとは」

人間において生きるとは、ただ単に生き永らえる事では
ない。
人間において生きるとは、何のためにこの命を使うか、
この命をどう生かすかということである。
命を生かすとは、何かに命をかけるということである。

だから生きるとは、命をかけるということだ。
命の最高の喜びは、命をかけても惜しくないほどの対象
と出会うことにある。
その時こそ、命は最も充実した生の喜びを味わい、
激しくも美しく燃え上がるのである。

君は何に命をかけるか?
君は何のためになら死ぬことができるか?
この問いに答えることが、生きるということであり、
この問いに答えることが、人生である。

                                                 「感性論哲学」芳村思風語録

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